| A1 | There's Always a Goodbye | B1 | Any Way That You Want Me |
| A2 | Just Be You | B2 | Inside of Me |
| A3 | I Can't Stop Loving You | B3 | Ride |
| A4 | Money Doesn't Make You Nice | B4 | Sweet Sympathy |
| A5 | Spaceman | B5 | Silver Bullets |
ランディ・リチャーズ。
あんまり印象に残らない、平凡な名前です。
誰なのかまったく知らない人。アルバムの内容も、さっぱり想像できません。
こういうレコードをお店で見かけて、エイヤーで買うのが楽しいのです。帰宅して、盤面に針を下ろすまでのときめき。何て言えばいいのだろう。
購入の決め手になったのは、このジャケット・デザイン。

商売っ気のなさそうな顔でカメラを見つめるランディ・リチャーズが表面。
それが裏面になるとこれですよ。

いきなり肛門に例の痛みが走ったのでしょうか。(わかる人にはわかる)
さてこのランディ・リチャーズ、たくさんのアーティストがカバーしている"There's Always a Goodbye"の作者なのだそうです。
本来は裏方の人なのかなあ。自分名義での歌手活動はほとんどしていない様子。
この人が音楽界に刻んだ、ほとんど唯一の爪痕とも言えるA1。アルバムの作り手としては当然、これをハナに持ってきますよね。
結果はやはりというか、作者バージョンが数多のカバーに負けてしまうお約束の仕上がりになっております。
B3はバルビ・ベントンが『サムシング・ニュー』で歌っていました。プロデューサーが同じロバート・アペルなのでそういう流れなのかと。もちろんバルビの歌いっぷりがイケイケで圧勝。つーかこういう比較は切なくなるからやめよう。
出来はともかく、ランディさんいちばん気合いが入っているトラックはA5"Spaceman"です。
このアルバムが売り出された1978年は、映画『未知との遭遇』や『スター・ウォーズ』が大ヒットしていました。世間がスペースに夢中だったわけ。
例えばファニア・オールスターズの"Space Machine (Ride, Ride, Ride)"にも、当時のスペース熱がこもっていますよ。
ランディさんの気合いが空回りした"Spaceman"は、A面の最後にひっそりと配置されました。
LPアルバムというフォーマットにおいて、A面のラスト(最内周)は特別な場所なのです。
露骨な埋め草とか、リスナーを突き放すような実験的な曲などが、Aラスに置かれていることはよくあります。
作り手も受け手も、Aラスとはそういう場所なんだという甘えのような認識を共有していました。まともな曲を入れたくても、音質的に不利になっちゃうんだから仕方ない、という技術的な背景もあったことでしょう。
間違えてはいけない清書用の紙なのに、この一角だけはメモ紙にしちゃっていいよ、好きに書いちゃっていいから、みたいなゾーン。
お遊びやおふざけが過ぎるアウト・オブ・コントロールなトラックであろうと、Aラスなら許される。
ふだん音楽ビジネスの最前線でシノギの奪い合いをしているミュージシャンが、返り血に染まった鎧兜を脱ぎ捨てて、ホッとひと息ついている姿がそこにはあります。
そういう場所があったこと。それを許したリスナーがいて、それに甘えたミュージシャンがいたこと。
豊かで寛容な、アナログ時代ならではのお約束。ブログもツイッターもない時代なのに、作り手と受け手はしっかりつながっていたのです。
音楽を聴くのがスマホというこのご時世に、Aラスの意味を伝えるのは難しい。とても難しい。書いていて私はそう思った。
伝わりましたか?
あんまり印象に残らない、平凡な名前です。
誰なのかまったく知らない人。アルバムの内容も、さっぱり想像できません。
こういうレコードをお店で見かけて、エイヤーで買うのが楽しいのです。帰宅して、盤面に針を下ろすまでのときめき。何て言えばいいのだろう。
購入の決め手になったのは、このジャケット・デザイン。

商売っ気のなさそうな顔でカメラを見つめるランディ・リチャーズが表面。
それが裏面になるとこれですよ。

いきなり肛門に例の痛みが走ったのでしょうか。(わかる人にはわかる)
さてこのランディ・リチャーズ、たくさんのアーティストがカバーしている"There's Always a Goodbye"の作者なのだそうです。
本来は裏方の人なのかなあ。自分名義での歌手活動はほとんどしていない様子。
この人が音楽界に刻んだ、ほとんど唯一の爪痕とも言えるA1。アルバムの作り手としては当然、これをハナに持ってきますよね。
結果はやはりというか、作者バージョンが数多のカバーに負けてしまうお約束の仕上がりになっております。
B3はバルビ・ベントンが『サムシング・ニュー』で歌っていました。プロデューサーが同じロバート・アペルなのでそういう流れなのかと。もちろんバルビの歌いっぷりがイケイケで圧勝。つーかこういう比較は切なくなるからやめよう。
出来はともかく、ランディさんいちばん気合いが入っているトラックはA5"Spaceman"です。
このアルバムが売り出された1978年は、映画『未知との遭遇』や『スター・ウォーズ』が大ヒットしていました。世間がスペースに夢中だったわけ。
例えばファニア・オールスターズの"Space Machine (Ride, Ride, Ride)"にも、当時のスペース熱がこもっていますよ。
ランディさんの気合いが空回りした"Spaceman"は、A面の最後にひっそりと配置されました。
LPアルバムというフォーマットにおいて、A面のラスト(最内周)は特別な場所なのです。
露骨な埋め草とか、リスナーを突き放すような実験的な曲などが、Aラスに置かれていることはよくあります。
作り手も受け手も、Aラスとはそういう場所なんだという甘えのような認識を共有していました。まともな曲を入れたくても、音質的に不利になっちゃうんだから仕方ない、という技術的な背景もあったことでしょう。
間違えてはいけない清書用の紙なのに、この一角だけはメモ紙にしちゃっていいよ、好きに書いちゃっていいから、みたいなゾーン。
お遊びやおふざけが過ぎるアウト・オブ・コントロールなトラックであろうと、Aラスなら許される。
ふだん音楽ビジネスの最前線でシノギの奪い合いをしているミュージシャンが、返り血に染まった鎧兜を脱ぎ捨てて、ホッとひと息ついている姿がそこにはあります。
そういう場所があったこと。それを許したリスナーがいて、それに甘えたミュージシャンがいたこと。
豊かで寛容な、アナログ時代ならではのお約束。ブログもツイッターもない時代なのに、作り手と受け手はしっかりつながっていたのです。
音楽を聴くのがスマホというこのご時世に、Aラスの意味を伝えるのは難しい。とても難しい。書いていて私はそう思った。
伝わりましたか?
| ★★★ | 採点表を見る |
Produced and Engineered by Robert Appere
Executive Producer: Shep Gordon and Denny Vosburgh
Recorded and Mixed at Sunset Sound Recorders, Hollywood
Mastered by Bernie Grundman at A&M Recording Studios, Hollywood
Production Coordinators: Jim Moon and Porche Lottermoser
Management and Direction: Alive Enterprises
Art Direction: Roland Young
Design: Phil Shima
Photography: Mark Hanauer
Executive Producer: Shep Gordon and Denny Vosburgh
Recorded and Mixed at Sunset Sound Recorders, Hollywood
Mastered by Bernie Grundman at A&M Recording Studios, Hollywood
Production Coordinators: Jim Moon and Porche Lottermoser
Management and Direction: Alive Enterprises
Art Direction: Roland Young
Design: Phil Shima
Photography: Mark Hanauer
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