Bobby Lyle Trio & Cristi Black with Standard ('88)

ボビー・ライル・トリオ＆クリスティ・ブラック / ウィズ・スタンダード

A1	Cherokee チェロキー	B1	In the Still of the Night イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト
A2	Giant Steps ジャイアント・ステップス	B2	Just in Time ジャスト・イン・タイム
A3	All of Me オール・オブ・ミー	B3	Someone to Watch over Me サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー
A4	For All We Know フォー・オール・ウィー・ノウ	B4	What's New ホワッツ・ニュー
A5	Invitation インヴィテーション	B5	Round Midnight ラウンド・ミッドナイト

　私はオスカー・ピーターソンやモンティ・アレキサンダーのような、能弁なピアニストが好きです。

　たいがいのジャズ・ファンは、間とか静寂といったものを重視しがち。おそらくそれが、ビル・エヴァンスを頂点とするジャズ・ピアノの正史に忠実な接し方なのでしょう。
　でも私は、間とか静寂に堪えかねて、ピアノを弾きたおし埋め尽くしてしまうような、ピーターソンやモンティの方に惹かれてしまいます。じっとしていられない関西人の気質に通じるからでしょうか。

　本作のボビー・ライルも、そういう派です。期待を裏切ることなく、弾きたおします。

　クリスティ・ブラックという、よくわかんねえ女がヴォーカルを添えているトラックが4つほど（A3、A4、B2、B3）あります。それらについては、タバコを吸わないみなさんはあまり気にする必要はありません。全編、過剰に弾きたおすボビー・ライルのピアノが本作のキモ。

　有名なスタンダードA5。ベースとドラムスは後半ちょこっと顔を出すだけ。それまではピアノのひとり舞台です。たったひとりで、弾いて弾いて、弾きまくる。その激しいことったら。

★★★

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Cristi Black: Vocal
Bobby Lyle: Piano
Kevin Brandon: Bass
Michael Baker: Drums

All Arranged by Bobby Lyle

Produced by Bobby Lyle
Co-Producer: Naoki Fujimoto
Executive Producer: Masato "Paul" Morita
Supervisor: Kohji Yamaguchi
Recording & Mixing Engineer: Allen Sides
Assistant Engineer: Joe Schiff
Mastering Engineer: Akira Makino
Recorded at Ocean Way Recording, Hollywood, Calif. and Producers 1 & 2, Los Angeles, Calif., June, 1988
Art Direction & Design: Digital Design Co., Ltd.
Cover Photographer: Atsuo Ohkawa
Photo at Catalina