ボビー・キング / サマー・スイート・ラブ
パステル・ボイスは美しき夏への憧憬。
ライ・クーダー、ボズ・スキャッグス、ジョージ・ハリソン等との仕事において、実力派シンガーとしての名声を確立、そのマイルドで滑らかなボーカルは正に極上ブレンドのブランデーの香り。
ライ・クーダー、ボズ・スキャッグス、ジョージ・ハリソン等との仕事において、実力派シンガーとしての名声を確立、そのマイルドで滑らかなボーカルは正に極上ブレンドのブランデーの香り。
A1 | Show Me Your Magic 偽りのワイン | B1 | Ain't Never Met a Woman like You セクシー・ウーマン |
A2 | Somewhere along the Way 愛の道程(みちのり) | B2 | Sweet Love スイート・ラブ |
A3 | Close to Me 過ぎし香り | B3 | Midnight Shin ミッドナイト・シャイン |
A4 | Lovequake 瞳を信じて | B4 | Fall in Love 幸福の光と影 |
B5 | Love in the Fire ラブ・イン・ザ・ファイアー |
カチャカチャと無機的なビートに乗って、ミョーに上手くて無駄にエモーショナルなヴォーカルが暑苦しく歌い上げる。
ブラコンの様式美は、このあたりにあると私は思うのです。
本作はそんな、ど真ん中の作法が貫かれた全盛期のブラコンを代表するアルバムです。同時体験していない若い世代にも、これさえ聴けばブラコンのもたらす快感がいかなるものか、おわかりいただけるかもしれません。
レコードに針を乗せるや、いきなり耳に飛び込んで来るA1のイントロ。キーボードとドラムスの音を聴いてやって下さい。何とも1984年という時代を感じさせるサウンドですよ。当時はこんなんばっかでしたね。
ボビー・キングの魅力は、明るく楽しい陽性のヴォーカル。たぶんこの人、落ち込むことがあっても翌日にはケロッとして笑ってそう。
イケイケの曲がいいのはもちろん、やすらぎ系、くつろぎ系のA2、A3、B2、B4もじっくり聴かせます。
硬もよし。軟もよし。ボビー・キングのヴォーカリストしての力量と、それを引き出して主役を盛り立てる伴奏陣の好サポートにより、本作はブラコン山脈にそびえる巨峰となったのです。
上等なハンバーグは、噛むとお口の中に肉の旨味がドパーッと広がるじゃないですか。めっちゃ幸せな気分になるじゃないですか。
本作はそれに近い。もうどこを噛んでも、ブラコンの旨味成分がドバドバあふれ、嬉しくて嬉しくてたまらない。幸福感に満たされますよ。
凋落の只中にあった80年代のモータウンから、これほどの作品がポロリと産み落とされてしまうなんて。いやあ音楽界ってのはホントわからんもんです。
B5は8ビートのズンズン感をやたらと強調して大いに盛り上がります。一本調子のベース(を模したシンセ)と素っ頓狂なロック・ギターを従え、タイトルの"Love in the Fire"を連呼してオーラス。ごちそうさまでした。
ほぼ全曲、快活なギター・プレイでリズムを刻んだポール・ジャクソン・Jr.に助演男優賞を。彼こそブラコン界のフレディ・グリーンだ。
ブラコンの様式美は、このあたりにあると私は思うのです。
本作はそんな、ど真ん中の作法が貫かれた全盛期のブラコンを代表するアルバムです。同時体験していない若い世代にも、これさえ聴けばブラコンのもたらす快感がいかなるものか、おわかりいただけるかもしれません。
レコードに針を乗せるや、いきなり耳に飛び込んで来るA1のイントロ。キーボードとドラムスの音を聴いてやって下さい。何とも1984年という時代を感じさせるサウンドですよ。当時はこんなんばっかでしたね。
ボビー・キングの魅力は、明るく楽しい陽性のヴォーカル。たぶんこの人、落ち込むことがあっても翌日にはケロッとして笑ってそう。
イケイケの曲がいいのはもちろん、やすらぎ系、くつろぎ系のA2、A3、B2、B4もじっくり聴かせます。
硬もよし。軟もよし。ボビー・キングのヴォーカリストしての力量と、それを引き出して主役を盛り立てる伴奏陣の好サポートにより、本作はブラコン山脈にそびえる巨峰となったのです。
上等なハンバーグは、噛むとお口の中に肉の旨味がドパーッと広がるじゃないですか。めっちゃ幸せな気分になるじゃないですか。
本作はそれに近い。もうどこを噛んでも、ブラコンの旨味成分がドバドバあふれ、嬉しくて嬉しくてたまらない。幸福感に満たされますよ。
凋落の只中にあった80年代のモータウンから、これほどの作品がポロリと産み落とされてしまうなんて。いやあ音楽界ってのはホントわからんもんです。
B5は8ビートのズンズン感をやたらと強調して大いに盛り上がります。一本調子のベース(を模したシンセ)と素っ頓狂なロック・ギターを従え、タイトルの"Love in the Fire"を連呼してオーラス。ごちそうさまでした。
ほぼ全曲、快活なギター・プレイでリズムを刻んだポール・ジャクソン・Jr.に助演男優賞を。彼こそブラコン界のフレディ・グリーンだ。
★★★★ | 採点表を見る |
Produced by Brian Potter & Steve Barri
Recording Engineer: Roger Nichols & Tony Peluso
Mixing Engineer: Tony Peluso
Assistant Engineer: Stephan Smith, Ralph Sutton, Fred Law, Rick Clifford & Bobby Macias
Mastered at Motown/Hitsville U. S. A. Recording Studios
Mastering Engineer: John Matousek
Production Coordinator: Gail Pierson
Recorded October Through December 1983 at Jennifudy Recording Studios, North Hollywood, CA. and Motown/Hitsville U. S. A. Recording Studios, Hollywood, CA.
Drum Computer by Linn
Sound Computerization by Wendel I and Wendel II
Programmed by Roger Nichols
Art Direction: Johnny Lee
Design: Janet Levinson
Photography: Aaron Rapoport
Recording Engineer: Roger Nichols & Tony Peluso
Mixing Engineer: Tony Peluso
Assistant Engineer: Stephan Smith, Ralph Sutton, Fred Law, Rick Clifford & Bobby Macias
Mastered at Motown/Hitsville U. S. A. Recording Studios
Mastering Engineer: John Matousek
Production Coordinator: Gail Pierson
Recorded October Through December 1983 at Jennifudy Recording Studios, North Hollywood, CA. and Motown/Hitsville U. S. A. Recording Studios, Hollywood, CA.
Drum Computer by Linn
Sound Computerization by Wendel I and Wendel II
Programmed by Roger Nichols
Art Direction: Johnny Lee
Design: Janet Levinson
Photography: Aaron Rapoport
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