2018/11/01

Robbie Dupree ('80)

ロビー・デュプリー / ふたりだけの夜
さりげなくモノ・トーンを着こなす男の、心はPOP、音楽は優しい――。
★突然の全米大ヒット「ふたりだけの夜」で飛びだしたシンデレラ・ボーイ、ロビー・デュプリー。西海岸の空気大好き少年少女をとりこにすること間違いなし。必殺ドゥービーズもびっくり、心地良く乾いたドラムスの音のフェイド・インでスタートする素敵なソフト・ソウル風デビュー・アルバム。
A1Steal Away
ふたりだけの夜
B1Nobody Else
ノーバディ・エルス
A2I'm No Stranger
アイム・ノー・ストレンジャー
B2We Both Tried
ウィ・ボス・トライド
A3Thin Line
シン・ライン
B3Love Is a Mystery
恋はミステリー
A4It's a Feeling
イッツ・ア・フィーリング
B4Lonely Runner
孤独なランナー
A5Hot Rod Hearts
ホット・ロッド・ハート
 何か言いたそうな表情のイケメン。モノクロの深い陰影。ジャケットの写真がナイス・ショットです。
 モノクロにはモノクロの、カラーにはカラーの、それぞれに適した撮影方法があるんだよ、と諭されてもまるでピンと来ない私でさえ、この写真にはモノクロであることの必然性を感じてしまいます。

 ジャケットに劣らず、内容もカッコいいんだなこれが。アダルト・コンテンポラリーなブルー・アイド・ソウル。全編、ギターよりもキーボードの役割が大きいんだよね。マイケル・マクドナルドのぱちもん扱いをされちゃうのは、そのあたりが原因なのでしょうかねえ。

 ヒットしたA1やA5がいいのはもちろん、リド・シャッフルもどきのA2、ドラマティックなA3、サックス・フュージョンに歌詞がついたようなB1、案の定ビル・チャンプリンには遠く及ばなかったB2、ギターがやたらと存在感を主張するB4など、どれもこれも粒ぞろいで聴きどころいっぱい。
 伴奏するクラッキンの面々が心憎いサポートをしてくれます。

 なお本作は膨大なタマ数が中古市場に出回っているおかげで、かなりの安価で入手できます。
 ジャケットよし、内容よし、そして安い。こういう作品との出会いがあるから、私は中古レコードが好きなのです。やめられないのです。
★★★★

Produced by Rick Chudacoff and Peter Bunetta
Recorded and Mixed at Alpha Studio, N. Hollywood, California
Engineer: Gary Brandt
Mastered at A&M by Bernie Grundman
Art Direction & Design: Ron Coro
Photography: Jim Shea

Musicians
Keyboards: Bill Elliott
Guitar: Robert Palmer
Bass: Rick Chudacoff
Drums & Percussion: Peter Bunetta
Congas & Percussion: Miguel Rivera

Additional Musicians
Keyboards: Bill LaBounty and Rick Chudacoff
Guitars: Brian Ray, Dennid Herring and Bob Bordy
Saxophones: Jerry Peterson
Synthesizers: Michael Boddicker
Marimba & Percussion: Alan Estes
Electric Sitar: Kal David
Harmonica & Percussion: Robbie Dupree
Arrangement on A3 and B2: Bill Elliott

Background Vocals
Kal David, Leslie Smith, Arno Lucas, Bill LaBounty, Matthew Weiner and Joe Turano

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