2018/11/03

Paul Davis ('80)

ポール・デイヴィス / パステル・メッセージ
夢みるようなメロディ、澄みきった暖かい歌声、アメリカを代表する“幻の”という形容詞がつけられていたシンガー/ソングライター、ポール・デイヴィス遂に日本登場!
★このアルバムには、淋しさとぬくもりのパステル・メッセージが溢れている………
A1Do Right
パステル・メッセージ
B1Too Slow to Disco
トゥー・スロー・トゥ・ディスコ
A2Cry Just a Little
クライ・ジャスト・ア・リトル
B2Let Me Know If It's Over
失意の中で
A3He Sang Our Love Songs
色あせし恋
B3Do You Believe in Love
ドゥ・ユー・ビリーヴ・イン・ラヴ
A4All the Way
オール・ザ・ウェイ
B4So True
真実
B5When Everything Else Is Gone
すべてを投げ出して
 本作をインターネット検索をすると、ブログで取り上げている人がけっこういます。
 んで、本作に対する意見の多くは「顔からは想像できない美声」みたいなことをおっしゃってます。

 これはいったいどういうことでしょう。おそらく前提には
  1. 薄汚い顔のオッサンは、声も薄汚い
という思い込みがあるのでしょう。

 ところが本作のポール・デイヴィスは、
  1. 薄汚い顔をしている分際で、声がきれいだ
そこが意外なんだと。こういうことね。

 かような思い込みは、私たちの日常生活に当たり前のこととして、機能していますね。

 似たような例としては、
  1. 薄汚いオッサンは、おカネを持っていない
  2. 薄汚いオッサンは、高等教育を受けていない
などなど。

 実際のところは本人に確認しないとわかりっこない、収入や資産や学歴や教養なども、何となく、そう思い込んでしまうことってあります。
 人は見た目が100パーセントってのは、やっぱり本当なんだなって思いましたよ。

 それにしても本作のポール・デイヴィス、いい声してますよね。声に込められた青年の迷い、悩み、憂いなどがアルバム全編に横溢しています。
 A1「パステル・メッセージ」は、この声が見事にハマりました。エレピのイントロからゆっくりと盛り上がり、コーラス、ブレイク、シンセ・ソロと二転三転するドラマティックな展開にお口あんぐりです。
 陰のある声なので、底抜けに明るいB4なんかはあんまり合っていないような。
★★★

All Songs Written by Paul Davis Except B3 by Paul Davis and Peabo Bryson, B4 and B5 by Will Boulware
Produced by Paul Davis and Ed Seay
Recorded at Web IV Recording Studios, Atlanta, Ga.
B2 Background Vocals Recorded at Crystal Studios, Los Angeles, Ca.
Recorded and Mixed by Ed Seay
Asst. Engineer: Tommy Cooper and Richard Wells
Arranged by Paul Davis & Ed Seay
Mastered at Masterfonics, Nashville, Tennessee

Musicians
Drums & Percussion: James Stroud
Bass: Don Barrett, Ed Seay and Steve Tischer
Electric Guitars: Kenny Mims, Dino Zimmerman, Ed Seay
Keyboards & Synthesizers: Paul Davis, Alan Feingold, Will Boulware, Fonda Feingold
Background Vocals: Paul Davis, Will Boulware, Ed Seay, James Stroud, Nigel Olsson, Marilyn Scott, Pepper Watkins, Susan Bennett
Trombones: Ed Seay, Tommy Cooper
Alto Sax: Jay Scott
Vibes: Paul Davis

Design: Ed Lee
Photography: Al Clayton

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