| A1 | Texas Cowboy | B1 | Love Song Believer |
| A2 | Big Mouth | B2 | A Simple Argument |
| A3 | Easy Come, Easy Go | B3 | Bring 'Em Home |
| A4 | We're in Love | B4 | Yodeling Sam |
| A5 | Wrong Rainbow | B5 | Bill Molene |
フォリー・ベルジェールの女みたいな面構えのこの人は、マイケル・ベーコン。
ちょっぴりフォークで、ほんのりカントリーな、地味で通好みの音楽をやっています。ナッシュヴィル産のアルバムにありがちな、ミュージシャンやスタッフみんなが楽しそうにジョイントしている手作り感いっぱいの本作。まるで野菜をどっさり入れ、くたくたになるまで火を入れた味噌汁のような、しみじみとした味わいです。
さてこのマイケル・ベーコンの弟は、映画俳優のケヴィン・ベーコン。知名度だったら、ハリウッド・スターの弟が圧勝でしょう。
というわけでみなさんが危惧している通り、本稿はケヴィン・ベーコンを語る場になってしまうのでした。
ケヴィン・ベーコン。1958年生まれ。
何せ40年近くも第一線で活躍していますので、たくさんの映画に出演しています。ベラボーな本数です。当然アタリもあれば、ハズレもありましょう。
私とて、それらすべてを見てはいません。ともあれいくつか、オススメを紹介させて下さい。
『結婚の条件』('88)
たしか年号が変わって間もない頃でした。『告発の行方』を観に行ったら同時上映がこれだったのです。なお『告発の行方』はジョディ・フォスターのポロリを売りにしつつも社会派なのでセーフ、という謎の映画で、おまけにポロリも実用的ではなく、誰が得するんだよ!(もちろんオスカー獲ったジョディ)みたいな作品でした。本命がスカだったとき、同時上映が思わぬ拾い物だったりするとうれしいですよね。
『インビジブル』('00)
これは春日部のロビンソンシアターで観ました。ケヴィン・ベーコンが透明人間になって暴れる珍作。演技派の俳優を透明にするなんてmottainaiにもほどがある。とはいえチェビー・チェイスの『透明人間』なんかよりずっと品がなくて、透明だろうとCGだろうとケヴィン・ベーコンらしさはたしかに感じられます。ときどきこういう作品をやらかしてしまうのも、私たちがヴァーホーヴェン監督を愛してやまない理由。
『トレマーズ』('90)
ケヴィン・ベーコンが謎の地中怪獣と対決するコメディ・タッチの特撮映画。町の便利屋さん役は相棒のフレッド・ウォードともども、これ以上ないくらいのハマリ役と言えましょう。人間を引っ掛けようとするおりこうな怪獣と、引っ掛かったフリして引っ掛け返す便利屋さんの頭脳戦は手に汗握ります。女子大生のズボンを脱がせる必然性をガッチリ脚本に組み込んだりと、練りに練ったストーリーテリングの上手さに全世界のシネマディクトが舌を巻きました。
ケヴィン・ベーコンの膨大なフィルモグラフィから、どれかひとつを選べと言われたら、私なら惑うことなく『トレマーズ』です。見てね。
この人の出演作リストを眺めていると、青春アイドル・スターだったのは『ダイナー』や『フットルース』の頃だけで、途中から性格俳優そして怪優へとキャリアをシフトしていったことがうかがえます。そちらの代表作は『激流』『告発』『スリーパーズ』など、枚挙にいとまがありません。
主演にこだわらず、2番手3番手、あるいはチョイ役で、悪い奴やらアブない奴を精力的に演じて現在の地位を築き上げたのです。このあたり、青春アイドルからあんまり上手に脱皮できなかったロブ・ロウやマット・ディロン、はたまたマイケル・パレとは大いに異なる点。
それが可能だったのは、言うまでもなく本人の努力そして演技力のたまものでしょう。ケヴィン・ベーコンだからこそ、ケヴィン・ベーコン・ゲームが成り立つわけです。
ためしにケヴィン・ベーコン・ゲームのルールをロブ・ロウでやってみるとよくわかりますよ。すぐに詰むから。
ちょっぴりフォークで、ほんのりカントリーな、地味で通好みの音楽をやっています。ナッシュヴィル産のアルバムにありがちな、ミュージシャンやスタッフみんなが楽しそうにジョイントしている手作り感いっぱいの本作。まるで野菜をどっさり入れ、くたくたになるまで火を入れた味噌汁のような、しみじみとした味わいです。
さてこのマイケル・ベーコンの弟は、映画俳優のケヴィン・ベーコン。知名度だったら、ハリウッド・スターの弟が圧勝でしょう。
というわけでみなさんが危惧している通り、本稿はケヴィン・ベーコンを語る場になってしまうのでした。
ケヴィン・ベーコン。1958年生まれ。
何せ40年近くも第一線で活躍していますので、たくさんの映画に出演しています。ベラボーな本数です。当然アタリもあれば、ハズレもありましょう。
私とて、それらすべてを見てはいません。ともあれいくつか、オススメを紹介させて下さい。
『結婚の条件』('88)
たしか年号が変わって間もない頃でした。『告発の行方』を観に行ったら同時上映がこれだったのです。なお『告発の行方』はジョディ・フォスターのポロリを売りにしつつも社会派なのでセーフ、という謎の映画で、おまけにポロリも実用的ではなく、誰が得するんだよ!(もちろんオスカー獲ったジョディ)みたいな作品でした。本命がスカだったとき、同時上映が思わぬ拾い物だったりするとうれしいですよね。
『インビジブル』('00)
これは春日部のロビンソンシアターで観ました。ケヴィン・ベーコンが透明人間になって暴れる珍作。演技派の俳優を透明にするなんてmottainaiにもほどがある。とはいえチェビー・チェイスの『透明人間』なんかよりずっと品がなくて、透明だろうとCGだろうとケヴィン・ベーコンらしさはたしかに感じられます。ときどきこういう作品をやらかしてしまうのも、私たちがヴァーホーヴェン監督を愛してやまない理由。
『トレマーズ』('90)
ケヴィン・ベーコンが謎の地中怪獣と対決するコメディ・タッチの特撮映画。町の便利屋さん役は相棒のフレッド・ウォードともども、これ以上ないくらいのハマリ役と言えましょう。人間を引っ掛けようとするおりこうな怪獣と、引っ掛かったフリして引っ掛け返す便利屋さんの頭脳戦は手に汗握ります。女子大生のズボンを脱がせる必然性をガッチリ脚本に組み込んだりと、練りに練ったストーリーテリングの上手さに全世界のシネマディクトが舌を巻きました。
ケヴィン・ベーコンの膨大なフィルモグラフィから、どれかひとつを選べと言われたら、私なら惑うことなく『トレマーズ』です。見てね。
この人の出演作リストを眺めていると、青春アイドル・スターだったのは『ダイナー』や『フットルース』の頃だけで、途中から性格俳優そして怪優へとキャリアをシフトしていったことがうかがえます。そちらの代表作は『激流』『告発』『スリーパーズ』など、枚挙にいとまがありません。
主演にこだわらず、2番手3番手、あるいはチョイ役で、悪い奴やらアブない奴を精力的に演じて現在の地位を築き上げたのです。このあたり、青春アイドルからあんまり上手に脱皮できなかったロブ・ロウやマット・ディロン、はたまたマイケル・パレとは大いに異なる点。
それが可能だったのは、言うまでもなく本人の努力そして演技力のたまものでしょう。ケヴィン・ベーコンだからこそ、ケヴィン・ベーコン・ゲームが成り立つわけです。
ためしにケヴィン・ベーコン・ゲームのルールをロブ・ロウでやってみるとよくわかりますよ。すぐに詰むから。
| ★★★ | 採点表を見る |
Produced by Michael Bacon, Rob Galbraith and Don Potter
Recorded at Buzz Cason's Creative Workshop, Berry Hill, Tennessee
Engineered and Mixed by Brent Maher
The Fidgetts: Don Potter, Rob Galbraith, Michael Bacon, Larry John Wilson
Strings: Larry Gold, Sheldon Kurland, Marvin D. Chantry, Carl Gorodetsky, Steven Maxwell Smith, Christian Teal, Lennie Height
Horns: Billy Puett, George Tidwell, Dennis Gold, Barry MacDonald
Album Design: Bill Barnes and Julie Holiner
Cover Illustration: Bill Myers
Flyleaf Photo: Ken Kim
Recorded at Buzz Cason's Creative Workshop, Berry Hill, Tennessee
Engineered and Mixed by Brent Maher
The Fidgetts: Don Potter, Rob Galbraith, Michael Bacon, Larry John Wilson
Strings: Larry Gold, Sheldon Kurland, Marvin D. Chantry, Carl Gorodetsky, Steven Maxwell Smith, Christian Teal, Lennie Height
Horns: Billy Puett, George Tidwell, Dennis Gold, Barry MacDonald
Album Design: Bill Barnes and Julie Holiner
Cover Illustration: Bill Myers
Flyleaf Photo: Ken Kim
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