
A1 | I Thank You | B1 | She's So Bad |
A2 | When (I Love You) | B2 | Computer Boogie |
A3 | Lonely Nights | B3 | Don't Bother Me |
A4 | Have a Good Time | B4 | I Know You Need Love |
B5 | Reprise I Know You Need Love (Dedication) |
ブラコン界の兄弟船といえば、誰もが思い浮かべるのはブラザーズ・ジョンソン。Qの庇護の下、世界中でヒットを連発しました。
そしてもう1隻、ここにも兄弟船が。今回ご紹介する、ザ・ヴァレンタイン・ブラザーズです。
この兄弟、ブラジョンのような派手さもなければ、知名度もありません。しかしブラコンのうま味ゾーンを丁寧に攻めてくる正統派で、アダルトかつ品のあるサウンドがファンに支持されました。それなりに売れたのでしょう、中古レコードのタマ数はけっこうありますよ。
それにしてもこのジャケット。気になりますね。
ウィングチップから炎が上がっています。いったいどういう状況なのでしょうか。
ヴァレンタイン兄弟の音楽があまりにもダンサブルなので、ついつい激しいステップを踏んでしまい、靴が摩擦熱で発火してしまったよ、そんなところですかね。
昭和の人気マンガ『THE レイプマン』で、主人公が大仕事すると股間から湯気が上がるじゃないですか。それと同じようなもん。
そして懐かしの、くるくるコード。
長電話のときなど、くるくるの中に人差し指をつっこんでいじり回しましたよね。いじりすぎて、その部分だけカールが伸びちゃったりして。
アルバム収録曲のおよそ半分をホークが、残り半分をヴァレンタイン兄弟がプロデュースしました。
露骨にヒットを狙って振り回すホークと、じっくりコトコト音楽を煮込んでいく兄弟、それぞれの作風が楽しめます。もっとも後者については、ボビー・ライルが現場を仕切っていたぽいですね。
A3は琴が大活躍。といってもリアル琴ではなくて、シンセサイザーで模した琴の音。
なんちゃって琴の完成度は、「くちびるヌード」よりもずっと高いです。

高見知佳さん、青島元都知事を追跡していたなんて…。
オーラスのB5は1分半くらいの短いトラック。アルバム制作中にマーヴィン・ゲイの訃報が飛び込んできたので、急遽付け足したものらしいです。
これは蛇足だなあ。軽妙洒脱なアルバムになる筈だったのに、B5のせいでバランスが崩れてしまい、お尻が重くなったような感は否めません。
でもまあ、レコードは時代の記録ですので、これはこれでアリでしょう。
なおクレジットによると、ストリングスのアレンジャーは"Yutaka Yokokuro"なる人物。たぶんあの人だな。
本作のような80'sブラコンは、再評価の途上にあります。今でこそ中古レコード店にて、安価で叩き売られているとはいえ、何かのキッカケで世間に注目されてしまったらいきなりドドーンと高騰する可能性、じゅうぶんありますぜ。
思い出して下さい。90年代に「うわ、ダセー」と誰からも見向きもされず、500円とか、300円で投げ売りされてた中古レコードがたくさんありましたよね。今ならシティ・ポップと呼ばれるであろう邦楽のレコードたち。みんなで小バカにして、手を出さなかったシロモノの数々。
それが現在、どういうことになっているのか。みなさんもご存知の通り、ビックリするくらいの高値で取引されているのです。時代は変わるもんだ。
だから安いもんは、安いうちに買っちまうことです。
例えばかつて300円で売られていたレコードが、3,000円とか、勢い余って30,000円にでもなってしまったら、口惜しくて、悲しくて、そしてバカバカしくて、もう買う気にはなれないでしょう。
そしてもう1隻、ここにも兄弟船が。今回ご紹介する、ザ・ヴァレンタイン・ブラザーズです。
この兄弟、ブラジョンのような派手さもなければ、知名度もありません。しかしブラコンのうま味ゾーンを丁寧に攻めてくる正統派で、アダルトかつ品のあるサウンドがファンに支持されました。それなりに売れたのでしょう、中古レコードのタマ数はけっこうありますよ。
それにしてもこのジャケット。気になりますね。
ウィングチップから炎が上がっています。いったいどういう状況なのでしょうか。
ヴァレンタイン兄弟の音楽があまりにもダンサブルなので、ついつい激しいステップを踏んでしまい、靴が摩擦熱で発火してしまったよ、そんなところですかね。
昭和の人気マンガ『THE レイプマン』で、主人公が大仕事すると股間から湯気が上がるじゃないですか。それと同じようなもん。
そして懐かしの、くるくるコード。
長電話のときなど、くるくるの中に人差し指をつっこんでいじり回しましたよね。いじりすぎて、その部分だけカールが伸びちゃったりして。
アルバム収録曲のおよそ半分をホークが、残り半分をヴァレンタイン兄弟がプロデュースしました。
露骨にヒットを狙って振り回すホークと、じっくりコトコト音楽を煮込んでいく兄弟、それぞれの作風が楽しめます。もっとも後者については、ボビー・ライルが現場を仕切っていたぽいですね。
A3は琴が大活躍。といってもリアル琴ではなくて、シンセサイザーで模した琴の音。
なんちゃって琴の完成度は、「くちびるヌード」よりもずっと高いです。

高見知佳さん、青島元都知事を追跡していたなんて…。
オーラスのB5は1分半くらいの短いトラック。アルバム制作中にマーヴィン・ゲイの訃報が飛び込んできたので、急遽付け足したものらしいです。
これは蛇足だなあ。軽妙洒脱なアルバムになる筈だったのに、B5のせいでバランスが崩れてしまい、お尻が重くなったような感は否めません。
でもまあ、レコードは時代の記録ですので、これはこれでアリでしょう。
なおクレジットによると、ストリングスのアレンジャーは"Yutaka Yokokuro"なる人物。たぶんあの人だな。
本作のような80'sブラコンは、再評価の途上にあります。今でこそ中古レコード店にて、安価で叩き売られているとはいえ、何かのキッカケで世間に注目されてしまったらいきなりドドーンと高騰する可能性、じゅうぶんありますぜ。
思い出して下さい。90年代に「うわ、ダセー」と誰からも見向きもされず、500円とか、300円で投げ売りされてた中古レコードがたくさんありましたよね。今ならシティ・ポップと呼ばれるであろう邦楽のレコードたち。みんなで小バカにして、手を出さなかったシロモノの数々。
それが現在、どういうことになっているのか。みなさんもご存知の通り、ビックリするくらいの高値で取引されているのです。時代は変わるもんだ。
だから安いもんは、安いうちに買っちまうことです。
例えばかつて300円で売られていたレコードが、3,000円とか、勢い余って30,000円にでもなってしまったら、口惜しくて、悲しくて、そしてバカバカしくて、もう買う気にはなれないでしょう。
★★★ | 採点表を見る |
Produced by The Valentine Brothers (A2, A3, B2, B4, B5)
Produced by David "Hawk" Wolinski for Deep Sky Productions (A1, A4, B1, B3)
Mastered by Steve Hall at Future Disc Systems, Los Angeles, CA.
Art Direction: Chuck Beeson
Design: Larry Vigon
Photography: Bobby Holland (Portrait), Leon Lecash (Front Cover)
Styling: Cecille Parker
Produced by David "Hawk" Wolinski for Deep Sky Productions (A1, A4, B1, B3)
Mastered by Steve Hall at Future Disc Systems, Los Angeles, CA.
Art Direction: Chuck Beeson
Design: Larry Vigon
Photography: Bobby Holland (Portrait), Leon Lecash (Front Cover)
Styling: Cecille Parker
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