2024/07/01

Ray Brown / Brown's Bag ('76)

A1Blues for Eddie LeeB1Surrey With the Fringe on Top
A2A Time for LoveB2You Are My Sunshine
A3Keep On Pumpin'B3Emily
B4Surrey With the Fringe on Top (Reprise)
 みなさん、ケヴィン・ベーコン・ゲームってご存知ですか?
 知らない人はググレカス。んで、もしジャズメンで同じゲームをしようとしたら、軸に据えるのはいったい誰がよろしいでしょう。

 パッと思い浮かんだのは、このレイ・ブラウン。

 エリントンともベイシーとも共演してる。
 チャーリー・パーカーともビル・エヴァンスとも共演してる。

 これでかなりのジャズメンに網をかけることができるんじゃないでしょうかね。

 そして本作では、デイヴ・グルーシンと共演しています。
 ということは、グルーシンとつながりのある連中、つまりフュージョン系や映画音楽系の人脈もごっそり網にかかってしまうわけです。

 ちなみにレイ・ブラウン、非ジャズのアーティストたちとの共演歴も相当なもの。たしかJBとも共演してましたよね。

 レイ・ブラウンの共演者。
 レイ・ブラウンの共演者の共演者。
 レイ・ブラウンの共演者の共演者の共演者。
 レイ・ブラウンの共演者の共演者の共演者の共演者。

 まるでネズミ講のように、あるいは友人の友人がアルカイダになってしまうかのように、ベラボーな数のミュージシャンに連なって行きます。音楽界まるまる網に収まってしまうのではないか。
 テディ・コティックやウィルバー・リトルだったら、ここまで拡がることはないんじゃないのかなあ。

 レイ・ブラウン、まさにジャズ界のケヴィン・ベーコンです。
 いやいや、ケヴィン・ベーコンが映画界のレイ・ブラウンと言うべきなのかもしれません。
★★★

Produced by Carl E. Jefferson, President Concord Jazz, Inc.

Recorded at A&M Studios, Hollywood, CA
Recording Engineer: Phil Edwards
Remixed at Western Recorders, Hollywood, CA
Remix Engineer: Phil Edwards
Mastered at CBS Studios, San Francisco, CA
Photography: David Fischer
Art Direction: Karin Limmroth

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