A1 | Sweethearts on Parade | B1 | I Want a Little Girl |
A2 | Willow Weep for Me | B2 | On the Sunny Side of the Street |
A3 | Makin' Whoopee | B3 | I Can't Get Started |
A4 | Gee Baby Ain't I Good to You | B4 | Stormy Monday |
A5 | All of Me | B5 | Let Me Off Uptown |
ジャズ好きな人々に、トランペットのオキニは誰ですか?と聞いてみたら、どんな答えが返ってくるでしょうか。
サッチモは別枠としても、マイルス・デイヴィス、クリフォード・ブラウン、チェット・ベイカーあたりが人気者で、ケニー・ドーハム、フレディ・ハバード、ドナルド・バードらが続く。
アート・ファーマーとか、リー・モーガン、ウディ・ショウなど、有名どころの名前が次々と挙がり、やがてジョン・アードレイやビル・ハードマンのような通好みのトランペッターがさんざっぱら列挙されてもなお、ロイ・エルドリッジの名は呼ばれないのではないか、そんな気がします。
知名度はそこそこあるのに、愛聴する人はほとんどいない。
ロイ・エルドリッジは、そういう存在です。
かく申す私も本作を入手するまで、彼のレコードは1枚も持っていませんでした。
何だかめっちゃ楽しそうなタイトルに、思わず手が伸びてしまった次第。
奏者の顔ぶれをごらん下さい。パブロ・レコーズのオールスター軍団です。
この人たちが、A面のアタマからB面の尻尾まで、とことんハッピーなジャズを繰り広げます。
この時点で「リトル・ジャズ」は還暦をとうに過ぎていました。
加齢による衰えは、少なからずあったことでしょう。しかしそれさえも、パブロにとっちゃセールス・ポイントみたいなもの。
上機嫌で歌い、ラッパを豪快に鳴らすリトル・ジャズの両脇を、ピーターソンとパスが助さん格さんのごとく、練達のプレイでがっちり支えました。パブロならではの全員野球に、ハピネスの嵐が吹き荒れます。
みなさんご存知のスタンダード曲がズラリ。
A3は、いかにもピーターソンなイントロがたまりません。卑猥な歌をみんなで嬉しそうに、楽しそうにプレイしています。
近年、世良公則のカバーが話題になったB2。トラック後半、リトル・ジャズが攻めに攻めます。がんばりすぎて途中「ん?」となる箇所があったりするのも、いかにもジャズですな。ンモー、おじいちゃんったら。
アルバム両面、計48分くらい。ちょっと長く感じます。
その間、リトル・ジャズもピーターソンもパスも、いっさい緩急をつけることなく、ひたすらに全力プレイをぶっ通します。いくらハッピーな時間でも、これではさすがにしんどい。
アルバム全体を短くするか、途中に箸休め的なトラックを配置したりすれば、聴きやすい作品になれたんじゃないかなあ。
ま、そういう気遣いのない、雑把なアルバムの作り方も、パブロの持ち味と言えましょう。
いかにも「パブロです」ってジャケットを手にした時点で、そんくらい覚悟しとけってことです。
サッチモは別枠としても、マイルス・デイヴィス、クリフォード・ブラウン、チェット・ベイカーあたりが人気者で、ケニー・ドーハム、フレディ・ハバード、ドナルド・バードらが続く。
アート・ファーマーとか、リー・モーガン、ウディ・ショウなど、有名どころの名前が次々と挙がり、やがてジョン・アードレイやビル・ハードマンのような通好みのトランペッターがさんざっぱら列挙されてもなお、ロイ・エルドリッジの名は呼ばれないのではないか、そんな気がします。
知名度はそこそこあるのに、愛聴する人はほとんどいない。
ロイ・エルドリッジは、そういう存在です。
かく申す私も本作を入手するまで、彼のレコードは1枚も持っていませんでした。
何だかめっちゃ楽しそうなタイトルに、思わず手が伸びてしまった次第。
奏者の顔ぶれをごらん下さい。パブロ・レコーズのオールスター軍団です。
この人たちが、A面のアタマからB面の尻尾まで、とことんハッピーなジャズを繰り広げます。
この時点で「リトル・ジャズ」は還暦をとうに過ぎていました。
加齢による衰えは、少なからずあったことでしょう。しかしそれさえも、パブロにとっちゃセールス・ポイントみたいなもの。
上機嫌で歌い、ラッパを豪快に鳴らすリトル・ジャズの両脇を、ピーターソンとパスが助さん格さんのごとく、練達のプレイでがっちり支えました。パブロならではの全員野球に、ハピネスの嵐が吹き荒れます。
みなさんご存知のスタンダード曲がズラリ。
A3は、いかにもピーターソンなイントロがたまりません。卑猥な歌をみんなで嬉しそうに、楽しそうにプレイしています。
近年、世良公則のカバーが話題になったB2。トラック後半、リトル・ジャズが攻めに攻めます。がんばりすぎて途中「ん?」となる箇所があったりするのも、いかにもジャズですな。ンモー、おじいちゃんったら。
アルバム両面、計48分くらい。ちょっと長く感じます。
その間、リトル・ジャズもピーターソンもパスも、いっさい緩急をつけることなく、ひたすらに全力プレイをぶっ通します。いくらハッピーな時間でも、これではさすがにしんどい。
アルバム全体を短くするか、途中に箸休め的なトラックを配置したりすれば、聴きやすい作品になれたんじゃないかなあ。
ま、そういう気遣いのない、雑把なアルバムの作り方も、パブロの持ち味と言えましょう。
いかにも「パブロです」ってジャケットを手にした時点で、そんくらい覚悟しとけってことです。
★★★ | 採点表を見る |
Personnel
Roy Eldridge: Trumpet & Vocals
Oscar Peterson: Piano
Joe Pass: Guitar
Ray Brown: Bass
Eddie Locke: Drums
Produced by Norman Granz
Liner Notes by Benny Green
Photography by Phil Stern
Cover Design & Layout by Norman Granz
Recorded 4th June, 1975, New York
Roy Eldridge: Trumpet & Vocals
Oscar Peterson: Piano
Joe Pass: Guitar
Ray Brown: Bass
Eddie Locke: Drums
Produced by Norman Granz
Liner Notes by Benny Green
Photography by Phil Stern
Cover Design & Layout by Norman Granz
Recorded 4th June, 1975, New York
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