2021/10/22

Deborah Allen / Let Me Be the First ('84)

A1I Can't Stand ItB1Let Me Be the First
A2Your LoveB2You Do It
A3Please Don't Fall in LoveB3Heartache and a Half
A4Prove You RightB4It's a Good Thing
A5If I Didn't Love YouB5It Makes Me Cry
 シーツにくるまって、こちらを見つめる整形美人。
 何とも名盤の予感がするジャケットではありませんか。

 70~80年代、カントリー・ポップの分野でそれなりに活躍したシンガー・ソングライター、デボラ・アレンの代表作。旦那のレイフ・ヴァンホイがプロデュースしています。

 つまりこのジャケット写真、「オレがいつも見ている光景、お前らにも見せてやるよ」というヴァンホイのサービス精神なわけ。ちなみに、インナー・スリーブはさらにエロティックな閨房ショットですぜ。

 エロジャケで釣ってくる割には、内容は意外と穏やか。ハートウォーミングな音楽です。
 いかにも80年代っぽい、カチカチのエフェクトかかったベースとドラムスがズンドコ迫ってくるギンギンのサウンドなのに、聴いているとほのぼのとした気分になってしまいます。きっとこの夫婦の優しくてのどかな人柄が、盤に込められているからでしょう。

 なお、本作が制作されたのは1984年。当時CDは産声を上げたばかりで、まだまだ市場はアナログLPが優勢でした。
 ジャケットの裏にこのような表記があるのは、そういった時代背景があるのかもしれません。横長の画像でごめんなさい。

 CDの方がいいですよ、と言わんばかりの文句を、LPのジャケットに印刷してしまうのであります。

  1. 新しいものは、古いものよりいいのだ
  2. アナログよりも、デジタルの方がいいのだ
 私がガキンチョだった1984年、たしかに、時代の空気はそんな風に流れていました。音楽業界とオーディオ業界が結託し、アナログ・レコードに対するCDの優位性を、これでもか、これでもかと大衆にアピールしていたのです。

 頑是ない私はまんまと洗脳されてしまい、CDってサイコー!の信徒と化しました。ええ、もちろん、今でもその信念はいささかも揺らいではいません。デジタルばんざい。
★★★

Produced by Rafe Vanhoy

Recorded at The Castle Recording Studios / Engineer: Chuck Ainlay
Assistant Engineer on Tracks & Strings: Giles Reaves
Assistant Engineer on Mixes: Keith Odle
Mastered at Master Mix / Mastering Engineer: Hank Williams

Musicians
Eddie Bayers: Drums & Percussion
Tom Robb: Bass
John Jarvis: Acoustic Piano & Keyboards
Steve Nathan: Electric Keyboards & Synthesizers
Brent Rowan: Electric Guitar
Steve Gibson: Electric & Acoustic Guitar
Rafe VanHoy: Acoustic Guitar & Synthesizers
Jim Horn: Sax
Bobby Wood: Organ
Giles Reaves: Additional Synthesizer Programming
Jay Mangano: Piano Technician

Background Vocals
Dennis Wilson
Edward Struzick
Deborah Allen
Gary Nicholson on B4
Shane Stafford, Deborah Allen & Rafe VanHoy: The "Big Woo" on B4

Strings Arranged by Dennis Burnside
Performed by Carl Gorodetzky & The Nashville String Machine

Art Direction: Paula Greif, Art & Commerce
Photography: Steven Meisel
Art Coordination: Bill Brunt (Private Eye Studio)

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