2020/07/08

Joey Travolta ('78)

A1You Matter to MeB1I'd Rather Leave While I'm in Love
A2If This Is LoveB2Let's Pretend
A3Listen to Your HeartB3Steal Away Again
A4The Magic Is YouB4I Don't Want to Be Lonely
A5I Don't Wanna GoB5Something's up (Love Me like the First Time)
B6This Time You're Really Mine
 この顔にしてこの姓。
 この男の出自は、隠したくとも隠しようがありません。ジョーイ・トラヴォルタ、彼こそジョン・トラヴォルタのお兄さんなのです。

 何せ、弟のジョンが人気絶頂だった頃であります。だから「ジョン・トラヴォルタの兄」というだけ、たったそれだけの理由で、とりあえずこのチンピラを歌手デビューさせたろ、レコード売ったろ、というビジネスが成り立ってしまうのです。あわよくばチャートの上位を狙えるかも。ジョーイだけに。

 ジョーイの歌いっぷりは微妙なところ。ハッキリ言って、歌唱力はイマイチだなあ。素人にしてはなかなかやるじゃん、能勢慶子よりも上手いじゃん。まあ、その程度です。

 ただしジョン・デイヴィスのゴージャスなプロダクションによって、ハリボテ感は寸毫もありません。プロのポップス職人が寄ってたかって、素人のチンピラをレコード出せる水準まで引き上げました。

 キャロル・ベイヤー・セイガー絡みの曲がけっこうあるんですよね。なぜでしょう。業務提携でもしてたんか。それらがいいのは言うまでもなく、それ以外の曲もみんな上出来です。
 いい曲をズラーッと並べてしまえば、歌い手がパッとしなくても、何とかなるものなんですね。

 さてジョーイ・トラヴォルタはその後、やはりというか音楽活動に行き詰り、80年代からは俳優へと軸足を移してゆきます。

 私が見たのは『ダヴィンチ・ウォーズ』というB級アクション映画。ベトナム帰還兵の問題を提起して社会派を装いつつ、クライマックスは低予算でドンパチやってました。
 いちおう主役ですジョーイ。なお、主人公に協力する殺し屋を演じたのは『フラッシュダンス』のマイケル・ヌーリー。
 つまりダンス映画の金字塔『サタデー・ナイト・フィーバー』と『フラッシュダンス』が、裏側でつながってしまったわけです。
★★★

Produced, Arranged and Conducted by John Davis

Keyboards: John Davis, Ben Lanzarone
Guitars: Craig Snyder, Elliott Randall
Bass: Vince Fay
Drums: Jimmy Young
Background Vocals: Joey Travolta, John Davis, Billy Harner, Vaneese Thomas, Carolyn Mitchell
Strings & Horns: Don Renaldo

Recorded at
Hit Factory, New York City
Engineer: Mike Getlin
Sigma Sound, Philadelphia
Engineer: Ken Present
Mastered by
Greg Calbi, Sterling Sound, New York City

Art Direction: Phyllis Chotin
Photography: Len Kaltman
Photo Coordinator: Iris Faith Sekoff
Graphics: Gribbitt!

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