2018/06/10

Carole Bayer Sager ('77)

キャロル・ベイヤー・セイガー / 私自身
さりげないセンスの良さ。ヴァイオレットのように繊細……
A1Come in from the Rain
雨に想いを
B1I'd Rather Leave While I'm in Love
愛しているからさよならを
A2Until the Next Time
ネクスト・タイム
B2Steal Away Again
スティール・アウェイ・アゲイン
A3Don't Wish Too Hard
ドント・ウィッシュ・トゥー・ハード
B3You're Moving out Today
おかしな恋人
A4Sweet Alibis
スウィート・アリバイ
B4Shy as a Violet
シャイ・アズ・ア・ヴァイオレット
A5Aces
エース
B5Home to Myself
私自身
 売れっ子作詞家が自分も歌ってみました、みたいな内容。
 なかにし礼がレコード出すようなノリでしょうかね。私もいつか、パンツ一丁でタクシーに乗れる人になりたいものです。ってそりゃ違う「なかにし」だろ。

 売れっ子だけあって共作者の顔ぶれも豪華です。そしてこれが重要なのですが、共作者が歌ったバージョンの方にことごとく軍配が上がるのです。
 A1はメリサ・マンチェスターが歌った方がずっといいし、A3のピーター・アレンも然り。

 つまりキャロル・ベイヤー・セイガーは、歌手としては半端者なわけ。
 ではこのアルバムはゴミなのかというと、決してそういうことではありません。独特の歌いっぷりに味があり、本作が好きという人もけっこういます。

 歌はうまけりゃいいってもんじゃないんだ、という意味では、わが国における野坂昭如のレコードに近いものがあるのかも。
★★★

All Strings, Woodwinds and Horns Arranged and Conducted by Paul Buckmaster Except A3 Arranged and Conducted by Gene Page

Produced by Brooks Arthur

Engineered by Bob Merritt and Brooks Arthur
Assistant Engineer: David Latman
Production Coordinator: Ivy Skaff
Primary Recording Location at The Record Plant, Los Angeles
Additional Recording at The Record Plant East, New York; Assistant Engineer: David Thoener
Art Director: Tony Lane
Design: Annie Garner and Tony Lane
Photography: Claude Mougin
Sleeve Photo: David Alexander
Management: Connie Pappas, John Reid Ent.

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