A1 | Javilla | B1 | Salsa En Cinco (Salsa in Five) |
A2 | Sentido En Seis (Six Feeling) | B2 | Ecue |
A3 | Para Buenos Bailarines (for Good Dancers) |
人気ドラマー、ルイ・ベルソンとキューバのワルフレード・デ・ロス・レジェス親子を中心に、パーカッションの名手を大量動員して敢行した、バーリトゥードなジャム・セッションの記録。パブロ・レコーズとしても、あるいはベルソンのリーダー作としても、突き抜けた異色作になっております。
参加者たちのリストをごらん下さい。プロデューサーの招集指令の下、接点があるんだかないんだかわからんような連中がぞろぞろやって来ました。前衛ジャズからスイング系、ラテンにフュージョンまで、雑草の寄せ集め。ミョーに緊張感のある顔ぶれです。もう祭りの予感しかしませんね。
打楽器の種類が多くて、聴いていてどれがどの音なのか判別不能。いやそもそも誰がどの音なのかさえわからん始末です。数人のパーカッショニストがフルタイム、好き勝手、やりたい放題に音を出しています。謎の音だらけ。たくさんの音が混じり合い、溶け合ってドロドロです。カオスです。
悪く言えば、やりっぱなし。というのも、きちんと終わる曲がA1だけなのです。残りの4曲はフェイドして終わります。グダグダになっちゃって、まともにゴールできなかったのでしょうか。
そういう、計画性のない行き当たりばったりな、ぶっつけ本番のガチンコ・セッションこそジャズの醍醐味なのではないか、といった意見もわかります。これがライヴだったら聴衆を巻き込んで、けっこう盛り上がったかもしれない。
しかし本作、聴いていてキツイです。いくら何でも打楽器成分が多すぎますよ。マニア向けにも程がある。もうちょっと、メロディ楽器に歌わせて欲しかったですなあ。
なお私の持っている本盤は、OJCのリイシューです。OJCがパブロを手がける際、ジャケット・デザインを改悪することが少なくありません。
プレスティッジやリヴァーサイドならオリジナル・デザインを尊重するOJCが、なにゆえパブロにこんな仕打ちをするのでしょう。恨みでもあるのか。
ともあれ理不尽な改変を経ても、オリジナル・ジャケットに表現されていたパーカッショニストの躍動感はせんほど損なわれずに済みました。ごらん下さい。動体ブレによって、打楽器の勢いが伝わってきますね。
ジャケットの人物はマノロ・バドレーナ。ウェザー・リポートやスパイロ・ジャイラで活躍した打楽器の匠です。本作ではゲスト扱いのはずが、ジャケット写真になってしまいました。
「こいつ主役じゃないけど、いい写真だからジャケットに採用しちゃおうぜ」みたいなノリ、まさしくパブロですな。それだけにデザインの改悪が悔やまれます。
参加者たちのリストをごらん下さい。プロデューサーの招集指令の下、接点があるんだかないんだかわからんような連中がぞろぞろやって来ました。前衛ジャズからスイング系、ラテンにフュージョンまで、雑草の寄せ集め。ミョーに緊張感のある顔ぶれです。もう祭りの予感しかしませんね。
打楽器の種類が多くて、聴いていてどれがどの音なのか判別不能。いやそもそも誰がどの音なのかさえわからん始末です。数人のパーカッショニストがフルタイム、好き勝手、やりたい放題に音を出しています。謎の音だらけ。たくさんの音が混じり合い、溶け合ってドロドロです。カオスです。
悪く言えば、やりっぱなし。というのも、きちんと終わる曲がA1だけなのです。残りの4曲はフェイドして終わります。グダグダになっちゃって、まともにゴールできなかったのでしょうか。
そういう、計画性のない行き当たりばったりな、ぶっつけ本番のガチンコ・セッションこそジャズの醍醐味なのではないか、といった意見もわかります。これがライヴだったら聴衆を巻き込んで、けっこう盛り上がったかもしれない。
しかし本作、聴いていてキツイです。いくら何でも打楽器成分が多すぎますよ。マニア向けにも程がある。もうちょっと、メロディ楽器に歌わせて欲しかったですなあ。
なお私の持っている本盤は、OJCのリイシューです。OJCがパブロを手がける際、ジャケット・デザインを改悪することが少なくありません。
プレスティッジやリヴァーサイドならオリジナル・デザインを尊重するOJCが、なにゆえパブロにこんな仕打ちをするのでしょう。恨みでもあるのか。
ともあれ理不尽な改変を経ても、オリジナル・ジャケットに表現されていたパーカッショニストの躍動感はせんほど損なわれずに済みました。ごらん下さい。動体ブレによって、打楽器の勢いが伝わってきますね。
ジャケットの人物はマノロ・バドレーナ。ウェザー・リポートやスパイロ・ジャイラで活躍した打楽器の匠です。本作ではゲスト扱いのはずが、ジャケット写真になってしまいました。
「こいつ主役じゃないけど、いい写真だからジャケットに採用しちゃおうぜ」みたいなノリ、まさしくパブロですな。それだけにデザインの改悪が悔やまれます。
★★★ | 採点表を見る |
Louis Bellson: Drums, Moog Drum
Walfredo de Los Reyes, Sr.: Conga, African Log, Timbales, Roto Drums, Cowbell, Go-go Bells, Cabasa, Clave, Pans
Walfredo de Los Reyes, Jr.: Pans, Drums, Maracas, Triangle, Chekere, African Bells
Alejandro Acuna: Drums
Francisco Aquabella: Bata Drums, Conga, Quinto, Claves
Emil Richards: Cuica Vibes, Afuche, Water, Phone, Sleigh Bells, Mikestand, Flapamba
Manolo Badrena: Chekere, Cowbell, Roto Toms, African Bells
John B. Williams, Jr.: Acoustic & Fender Bass
"Cachao" (Israel Lopez): Fender Baby Bass, Acoustic Bass, Fender Piano
Clare Fisher: Electric Piano (A1, A2, A3)
Luis Conte: Conga
"Paquito" (Francisco Hechavarria): Electric Piano, Moog Synthesizer (B1, B2)
Lew Tabackin: Flute, Tenor Sax
Cat Anderson: Trumpet
"El Negro" (Alejandro Vivar): Trumpet
Produced by Norman Granz
Recorded January 20 & 21, 1977
Sun West Studios, Los Angeles, California
Engineered by Angel Ballestier
Photos by Phil Stern
Walfredo de Los Reyes, Sr.: Conga, African Log, Timbales, Roto Drums, Cowbell, Go-go Bells, Cabasa, Clave, Pans
Walfredo de Los Reyes, Jr.: Pans, Drums, Maracas, Triangle, Chekere, African Bells
Alejandro Acuna: Drums
Francisco Aquabella: Bata Drums, Conga, Quinto, Claves
Emil Richards: Cuica Vibes, Afuche, Water, Phone, Sleigh Bells, Mikestand, Flapamba
Manolo Badrena: Chekere, Cowbell, Roto Toms, African Bells
John B. Williams, Jr.: Acoustic & Fender Bass
"Cachao" (Israel Lopez): Fender Baby Bass, Acoustic Bass, Fender Piano
Clare Fisher: Electric Piano (A1, A2, A3)
Luis Conte: Conga
"Paquito" (Francisco Hechavarria): Electric Piano, Moog Synthesizer (B1, B2)
Lew Tabackin: Flute, Tenor Sax
Cat Anderson: Trumpet
"El Negro" (Alejandro Vivar): Trumpet
Produced by Norman Granz
Recorded January 20 & 21, 1977
Sun West Studios, Los Angeles, California
Engineered by Angel Ballestier
Photos by Phil Stern
0 件のコメント:
コメントを投稿