2019/07/29

Johnny Adams / After All the Good Is Gone ('78)

A1After All the Good Is GoneB1(I Can't Believe) She Gives It All to Me
A2SomewhereB2The Image of Me
A3SelfishB3Stay with Me and Stay in Love
A4She's Only a Baby HerselfB4One Fine Day
A5Chasing RainbowsB5It's Been so Long
 本作、収録されている音が、ちょっとばかし小さい。
 だから再生する際、アンプの音量を少々上げる必要があります。ツマミを回して適量にすれば、それでオッケー。それだけのこと。

 世の中にはたくさんのレコードがあって、収録されている音の大きさはまちまちです。そもそも均一になるはずないじゃないですか。それでいいのです。
 背の大きい子がいる。小さい子がいる。ケツのでっかい女がいる。ちっさい女がいる。みんなビューティフル。そういうことですよ。

 さて、CD時代になって20年も経つと、音の小さいCDは粗悪である、という主張が目立ってくるようになります。
 そんなもん、アンプのボリュームを上げりゃいーじゃん、と私は思うのですけど、音の小さいCDをくさす人々には、そういう意見はまるっきり通じません。CDに収録された音がでかくないと納得してくれないようです。

 音が小さくとも、音質が良好なら問題ないですよね、と正論を掲げようとも(文字通り)聴く耳をもちませんので、音の小さいCDに対して激しくブーたれます。
 やがてメーカー側も、購買層からのブーイングを恐れるあまり、CDの音を大きくします。するしかないのです。CDの販売数が年々低下する昨今の趨勢にあって、お客さんに嫌われるようなことはできませんから。

 売る側と買う側があたかもクルマの両輪のごとく、CDの音を大きくせんとズンドコズンドコ突き進んだのです。少しでもでかく!できるだけでかく!昨日よりもでかく!今日よりも明日!
 そんなこんな星霜を重ねたおかげで、近年のCDは音がやたらでかくなりました。これからもきっと、メディアの限界いっぱいまで大きくなり続けることでしょう。まあがんばってくれ。

 翻ってアナログ・レコードの世界では、大きな音を求められることはほとんどなかったように思います。やはり溝の問題がありますからね。昔も今も、アナログ狂の人々にとっちゃ音の大きさよりも、音の良し悪しの方がずっとずっと重要なのであります。

 本作は世間が絶賛するような高音質ディスクではないものの、主役を引き立てるギター、ベース、ドラムスなどが適度にいい音で入っています。音が小さいという理由で、それに気付かないなどということはあり得ないのです。
★★★

Arranged by Isaac Bolden
Produced by Senator Jones for Sansu Enterprises and J. B. Records
Recording Engineers: Robert C. Grace and Arthur "Skip" Godwin
Remix Engineer: Arthur "Skip" Godwin
Arranged by Wardell Quezergue
Recorded at Sea-Saint Recording Studio, Inc., New Orleans LA 70122

Musicians
Guitar: Leo Nocentelli, Teddy Royal, Steve Hughes
Piano: Raymond Jones, Sam Henry
Drums: Herman Ernest III, Wilbert Widow
Bass: David Barard, Thaddeus Richard

Horns
Clyde Kerr, John Longo & Arthur McLin (Trumpets)
Alvin Thomas, Kidd Jordan (Tenors)
Lester Caliste (Trombone)
Carl Blouin (Baritone)

Special Thanks to the New Orleans Symphony for the Strings

Art Direction and Hand Tinting: John Georgopoulos
Lettering: Tom Nikosey
Photography: Sidney Smith

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