2019/07/14

R. B. Hudmon / Closer to You ('78)

A1Get CloserB1Bringing You Your Love
A2Cause You're Mine NowB2This Could Be the Night
A3A Lover's QuestionB3Can't You See I Love You
A4How Can I Be a WitnessB4I'm Everything You Need
B5Groovin' on My Baby's Love
 てっきり「星空のふたり」みたいな夫婦デュオかと思わせるジャケット写真。
 しかし本作の主役は右のおっさん。左のべっぴんさんは撮影用の置物です。おっさん、読売テレビ解説委員の岩田さんにちょっぴり似てるような…。

 一聴して、あ、ギターがえらく目立っているな、そういう印象を受けます。
 ギターを弾いているのは、本作のプロデューサーでもあるボビー・マニュエルという人。バンド・メンバーはプロデューサーが集めた人員です。まさにマニュエル布陣。

 アルバム全編、リズムを刻むギターの音がでかい。他の楽器とのバランスが、ちょっとおかしいんじゃないのって気さえします。キーボードやオルガンを弾いている人から「不公平だ」と非難されそうなレベル。でもミキシング・エンジニアは、ギターを弾いているプロデューサーのボビー・マニュエルが兼任しているんですよね。自分のプレイを大きい音で入れてしまおうという職権乱用っぷりがじつにわかりやすい。

 A3はギターの存在感がリード・ヴォーカルを圧倒するくらいの勢いです。ナイスな音楽になるのなら、職権乱用したっていいじゃないですか。

 A面はイケイケの曲を並べて一点突破した感のある本作。B面はしっとりムードに突入します。
 B2からB4にかけては、アダルト・コンテンポラリーな雰囲気。B4なんてモロ、メイク・アウト・ミュージック(エロ事のBGM)ですなこりゃ。

 1978年の作にしては、ディスコ感がせんほどありません。ま、B級アル・グリーンだと思えば悪くないでしょう。伴奏のクオリティは総じて高いです。
 バック・コーラスのクレジットにフレデリック・ナイトの名前があります。へえ、こんなところで仕事してたんだ。ちなみにいくら耳をすませても、ぶ厚いハーモニーの中にて彼の声を聴き分けることはできまへんでした。
★★★

Musicians
Guitar: Bobby Manuel
Piano: Lester Snell
Organ: Swain Schaefer, Lester Snell
Bass: Ray Griffin, Donald "Duck" Dunn
Drums: Blair Cunningham, Willie Hall, Roger Hawkins

Background Vocals: Duncan Sisters, Beverly White, William Brown, Rhodes, Chalmers and Rhodes, Frederick "Witness" Knight

Horns: Ben Cauley, Tommy Lee Williams, Ronnie Coleman, Ken Spain, James Darnell Smith, Mike Scott

Strings: Memphis Symphony

Horn Arrangements: Ben Cauley
String Arrangements: Lester Snell

Recorded & Mixed at The Daily Planet, Memphis, Tenn.
Recording Engineers: Jeff Stewart, Jerry "Jocker" Thompson
Re-mix Engineers: Jeff Stewart, Bobby Manuel, Jim Stewart
Mastered at Ardent Recording Studio by Larry Nix
Photography: Steinbicker / Hougton
Album Cover Design: Lynn Dreese Breslin
Art Director: Bob Defrin

Produced by Bobby Manuel, Jeff Stewart, Jim Stewart

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