2019/06/23

The Delfonics ('70)

A1Didn't I (Blow Your Mind This Time)B1Trying to Make a Fool of Me
A2Funny FeelingB2Down Is up, Up Is Down
A3When You Get Right down to ItB3Over & Over
A4Baby I Love YouB4Think about Me
A5Delfonics' Theme (How Could You)B5I Gave to You
 ザ・デルフォニックスといえば、不朽の名曲「ララは愛の言葉」でよく知られています。

 私は20数年前『クルックリン』という映画で、「ララは…」を知りました。この曲欲しさにサントラCDを買い、当時カーステでよく聴いたものです。

 ちなみに『クルックリン』のサントラは、いい曲がいっぱい揃っているのでお買い得ですよ。
 たしか『ジャッキー・ブラウン』でも流れていましたね。ヒロインとオッサンの関係を、タランティーノ監督はザ・デルフォニックスの曲に託したのです。映画は長くてちょっと退屈でした。
 そういえば90年代のハリウッド映画って、70年代の懐古や憧憬をむき出しにした作品がけっこうあったような気がします。『ブギー・ナイツ』とか。『カリートの道』なんかもそうか。

 本作は「ララは…」が大ヒットし、ザ・デルフォニックスがいちばんノッていた頃のアルバム。「ララは…」と並ぶ彼らの代表曲、"Didn't I"がのっけに収録されています。
 ぱおーんというA1のイントロに、『ぱっぱらぱおーん』を思い出しちゃったそこの兄貴はせっかくだから赤の扉を選んでやって下さい。

 フィリー・ソウルが大輪の花を咲かせる2、3年前だけあって、トム・ベルの編曲ではあるものの、いわゆるフィリー・ソウルっぽい華美な伴奏は発展途上といったところ。この時点では、いまだ60年代を引きずっているかのごときサウンドです。やたらシタールの音がするし。
 埋め草のインスト・ナンバーA5はリード・ヴォーカルがない分、シタールへの依存度が高いです。スカスカの音空間を孤軍奮闘する、シタールのオリエンタルな音色がたまりません。
★★★

All Selections Arranged & Conducted by Thom Bell Except B4, B5 Arranged & Conducted by Anthony "Bones" Dorsey
Produced by Stan & Bell Productions
Photography: Joel Brodsky
Album Design: The Graffeteria
Art Direction: Beverly Weinstein

0 件のコメント: