2019/06/13

Clarence Carter / A Heart Full of Song ('76)

A1All Messed up B1That's What Your Love Means to Me
A2Heart Full of SongsB2Nothing Ventured Nothing Gained
A3Danger PointB3Come Back Baby
A4Jenning's AlleyB4I Thought It Was Over
A5Shoulder to Cry OnB5Don't Bother Me
 気持ちが沈む、いやなニュースを見てしまった。
 2008年、ユニバーサル・スタジオにて火事がありました。ユニバーサルが保管していたマスター・テープが大量に焼失したそうです。10年経った今ごろになって、ようやく被害の詳細が明らかになってきました。およそ50万曲の音源が灰になってしまったとか。詳細はニュース・サイト等をググれカス。

 さて、ユニバーサル・ミュージック傘下の各レーベルも紅蓮の炎からは逃れられなかったようで、ABCレコーズの保管音源も燃えカスと化しました。

 かつてアトランティックでヒット連発したクラレンス・カーターが、栄光よもう一度と求めた新天地が、ABCレコーズです。本作のマスター・テープはどうなったのでしょうか。未だCD化されておらず、今後もその可能性が絶望的な本作の音源を心配するのは、せんないことなのでしょうか。

 何といってもタイトル曲A2が心に響きます。乾いたオッサンの声に、しっとりした伴奏が寄り添います。
 気になったのはB3。途中、どもりの人を小馬鹿にしたかのような歌い方になるんですよね。いいのかよ。歌詞カードがないので何を言っているのかわからんけど、その表現が必然なら、私は許す。しかし世間は、とりわけ今の時代ならとても許しちゃくれないでしょうな。

 かような事情でCD化の難しい物件。いずれにせよマスター・テープの無事を祈ります。
★★★

Produced by Clarence Carter
String Arranger: Ted Stovall
Horn Arranger: J. Alfred Cook
Vocal Arranger: Clarence Carter
Engineers: Rick Rushing, Clarence Carter
Recorded at Future Stars Studios, 989 Arden Ave., Atlanta, Ga. 30310
Guitars: Kenneth Bell, Clarence Carter, Harry Steven
Steel Guitar: Marvin Taylor
Bass: Robert Wray, J. Alfred Cook
Drums: Roger Clark
Piano: Randy McCormick, Clarence Carter
Percussion: Mike Huey, Louis Stefanell, Rick Rushing
Synthesizer & Bell Tree: Billy Rogers
Horns: Charles Rose, Harvey Thompson, Ronnie Eades, Harrison Calloway
Background Singers: Charles Chalmers, Donna Rhodes, Sandra Chalmers, Patricia Cooley
Strings: Future Star Strings
Art Direction & Photos: Tom Wilkes
Album Design: Earl R. Klasky

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