A1 | Brown Baby | B1 | Am I Black Enough for You |
A2 | I'm Just a Prisoner | B2 | Let's Stay Together |
A3 | It's Too Late | B3 | Your Song |
A4 | Me and Mrs. Jones | B4 | I'm Gonna Make It This Time |
黎明期のフィリー・ソウルは、ホロ苦い雰囲気のものが少なくありません。オージェイズの"Back Stabbers"とか。本作も然り。
このホロ苦さは、カバー曲であるA3やB2、B3からはほとんど感じられません。ホロ苦さの発生源はたいがい、オリジナル曲です。つまりギャンブル&ハフの目に映ったこの世界が、そうとうホロ苦かったのではないかなあ。当時の世相がそうだったのでしょうかね。
ぶ厚いエコーのかかったヴォーカルで「オレは囚人だ」と歌うA2。この囚人というのが比喩でも何でもなくて、しんどい別荘暮らしで自分を見失いそうだと嘆いています。
大ヒットしてビリー・ポールの代表曲となったA4"Me and Mrs. Jones"は、不倫の恋を描いた歌。こんな簡素なタイトルなのに、道ならぬ恋のイメージがどこまでも果てしなく広がります。"Mrs."という敬称のもつ機能を、イメージの喚起に上手く活用したタイトルの勝利です。
この当時は、"Mrs."は差別だー、と主張する人々がぼちぼち出現し始めた頃になります。もしかしたらギャンブル&ハフは、そういう世の中の動きに対して、"Mrs."は差別なのか?どうなんだ?と問いかけたかったのかもしれませんね。
オーラスのB4、最後のタメ。ここが聴きどころ。本作はこれを聴くためにあるようなもの。
このホロ苦さは、カバー曲であるA3やB2、B3からはほとんど感じられません。ホロ苦さの発生源はたいがい、オリジナル曲です。つまりギャンブル&ハフの目に映ったこの世界が、そうとうホロ苦かったのではないかなあ。当時の世相がそうだったのでしょうかね。
ぶ厚いエコーのかかったヴォーカルで「オレは囚人だ」と歌うA2。この囚人というのが比喩でも何でもなくて、しんどい別荘暮らしで自分を見失いそうだと嘆いています。
大ヒットしてビリー・ポールの代表曲となったA4"Me and Mrs. Jones"は、不倫の恋を描いた歌。こんな簡素なタイトルなのに、道ならぬ恋のイメージがどこまでも果てしなく広がります。"Mrs."という敬称のもつ機能を、イメージの喚起に上手く活用したタイトルの勝利です。
この当時は、"Mrs."は差別だー、と主張する人々がぼちぼち出現し始めた頃になります。もしかしたらギャンブル&ハフは、そういう世の中の動きに対して、"Mrs."は差別なのか?どうなんだ?と問いかけたかったのかもしれませんね。
オーラスのB4、最後のタメ。ここが聴きどころ。本作はこれを聴くためにあるようなもの。
★★★ | 採点表を見る |
String & Horn Arrangements by
Bobby Martin (A1, A2, A4, B1, B4)
Lenny Pakula (A3, B3)
Norman Harris (B2)
Musicians
Piano: Eddie Green and Leon Huff
Organ: Lenny Pakula
Drums: Norman Farrington and Earl Young
Guitar: David Bay, Bunny Sigler, Norman Harris, Roland Chambers and Bobby Eli
Bass: Anthony Jackson and Ronnie Baker
Vibes: Vince Montana
Conga: Larry Washington
Assisted by Don Renaldo and His String and Horn Section
Engineering: Joe Tarsia
Recorded at Sigma Sound Studios, Philadelphia, Pa.
Mastered at Frankford / Wayne Recording Labs, Philadelphia, Pa.
Cover Design: Ed Lee
Front Cover Photo: Don Hunstein
Back Cover Photo: Robert Davis
Bobby Martin (A1, A2, A4, B1, B4)
Lenny Pakula (A3, B3)
Norman Harris (B2)
Musicians
Piano: Eddie Green and Leon Huff
Organ: Lenny Pakula
Drums: Norman Farrington and Earl Young
Guitar: David Bay, Bunny Sigler, Norman Harris, Roland Chambers and Bobby Eli
Bass: Anthony Jackson and Ronnie Baker
Vibes: Vince Montana
Conga: Larry Washington
Assisted by Don Renaldo and His String and Horn Section
Engineering: Joe Tarsia
Recorded at Sigma Sound Studios, Philadelphia, Pa.
Mastered at Frankford / Wayne Recording Labs, Philadelphia, Pa.
Cover Design: Ed Lee
Front Cover Photo: Don Hunstein
Back Cover Photo: Robert Davis
0 件のコメント:
コメントを投稿