2019/06/08

Barbara Mason / Lady Love ('73)

A1Me and Mr. JonesB1World War Three
A2Bed and BoardB2Caught in the Middle
A3Who'd Ever ThinkB3I Miss You Gordon
B4All in Love Is Fair
 見て下さいよこの仏頂面。さすがブッダ・レコーズ。しかし絶望的な仏頂面というよりは、がんばれば何とかなりそうな、ちょっとくらい笑ってくれそうな、あわよくば一発やらせてくれそうな希望的仏頂面です。私にはそう見えます。だから買いました。

 ビリー・ポールが"Me and Mrs. Jones"の特大ホームラン(1位になりました)をかっ飛ばしたのが1972年。本作A1は、その翌年のカバーです。鉄は熱いうちに打て、ってか。オリジナルを伴奏していた人々に伴奏をさせ、オリジナルを録音したスタジオで録音しました。もちろんオリジナルには及ばないにしても、バーバラさん色っぽくもけだるいヴォーカルでなかなか健闘しています。
 オリジナルがあれほどの良作であったのはビリー・ポールひとりの力量ではなくて、フィリー・ソウルを支えた多くの優秀なスタッフのおかげなのです。同じお膳立てでヴォーカルだけすげ替えたかのような本作を聴くと、そのことがよくわかります。

 フィリー・ソウルの魔法がいちばん強力だったのは、この頃なのかもしれませんね。オーケストラの豊かな旋律の波間を、ピロピロとたゆたうモンタナのヴァイブ。「ああフィリーっていいな」と心から思いますよ。
★★★

Rhythm
Guitars: Norman Harris, Bobby Eli, Oscar Strange
Bass: Ronnie Baker, Rusty Jackman
Drums: Earl Young
Piano: Leon Huff, Ron Kersey
Fender Rhodes: Barbara Mason, Ron Kersey
Organ: Ron Kersey
Clavinet: Ron Kersey
Bongos and Congas: Larry Washington
Alto Sax Solo: Zack Zackery
Strings and Horns: Don Renaldo

Background Angels
Barbara Ingram, Evette Benton, Carla Benson

Recorded at Sigma Sound Studio, Philadelphia, Pa.
Engineers: Ken Present, Jay Mark, Joe Tarsia, Don Murray
Mastered by Frankford-Wayne, Philadelphia, Pa.
Art Direction: Olga Romero
Photography: Joel Brodsky
Packaging: Milton Sincoff

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