2019/06/15

Clarence Carter / Patches ('70)

A1Willie and Laura Mae JonesB1Till I Can't Take It Anymore
A2Say ManB2Patches
A3I'm Just a Prisoner (of Your Good Lovin')B3It's All in Your Mind
A4Let It BeB4Changes
A5I Can't Leave Your Love AloneB5C. C. Blues
A6Your Love Lifted MeB6Getting the Bills (but No Merchandise)
 クラレンスといや私などは、映画『ロボコップ』に登場した凶賊を思い出してしまいます。
 やりたい放題の人間臭い悪党っぷりが、金属ボディの無機的なヒーローと好対照で、観客にキョーレツな印象を残しましたね。
 マーフィに散弾銃の銃口を向けて「ニンニンニンニンニン…」と玩ぶ様子が、めっちゃ楽しそう。この憎々しさが、クライマックスの復讐戦を盛り上げる燃料になっています。ポンプの血糊を大量吐出してロボコップに討ち取られる最期、劇場では熱狂した観客の拍手喝采が沸き起こったのだとか。東映の仁侠映画かいな。

『ロボコップ』は30年経った今でも、名作として語り継がれています。数年前のリメイクがウンコだったおかげで、さらに評価が高まりました。名作となった要因は数あれど、憎まれ役をとことん演じきったカートウッド・スミスの貢献は誰もが認めるところでしょう。特撮モノであろうと、役者の演技こそが映画の要なんだということを、われわれに教えてくれるのです。

 さて本作、アトランティック時代のクラレンス・カーターです。当時、けっこう人気があって売れてたらしい。
 今これを聴いても、あんまりピンと来ないなあ。ソウルフルかつブルージーな声がかっこいいものの、アルバムはちょっぴり退屈に思えます。売れなくなった頃の"A Heart Full of Song"の方が、私の心には響きますよ。

 なおクラレンス・カーターは一時期、キャンディ・ステイトンと結婚していました。この業界、何だかんだとつながっているものですな。股間が。
★★★

The Personnel Is
Clarence Carter, Travis Wammack & Albert Lowe, Jr.: Guitars
Aaron Varnell & Harvey Thompson: Tenor Saxes
Ronnie Eades: Baritone Sax
Harrison Calloway, Jr. & Jack Peck: Trumpets
Clayton Ivey: Keyborads
Bob Wray & Jerry Masters: Basses
Fred Prouty & Cornell McFadden: Drums

The Vocal Backgrounds Are by Donna Rhodes, Charles Chalmers & Sandy Rhodes
The Horn Arrangements Are by Harrison Calloway, Jr.
The String Arrangements Are by Jimmy Haskell

Recorded at Fame Recording Studios, 603 East Avalon, Muscle Shoals, Alabama
Recording Engineers: Rick Hall & Sonny Limbo
Photography: Joel Brodsky
Album Design: Loring Eutemey
Produced by Rick Hall

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