2019/04/16

Henry Gaffney / Waiting for a Wind ('76)

A1I'm Waiting for a WindB1If Only the Weather Would Change
A2Over My ShoulderB2Superstar
A3ManhattanB3For Pete's Sake (Julian Street)
A4NightmareB4Seems I'm Falling
A5Can I Rely on YouB5Happy Birthday to Ya
「寅さん、男は顔ですか?」
 三郎青年ならずとも、これはぜひとも知りたい、でも答えは出ない、男たち永遠のテーマです。
 音楽業界なら、もちろんイエスでしょう。見て下さいよこのジャケット写真。ロブ・ロウにちょっと似てなくもない。

 音楽ビジネスの実績がほぼまったくない、ポッと出の若者が放ったデビュー作です。発売当時、店頭で本作を手にした人々にとって、内容はさっぱりわからなかったことでしょう。

 そういう状況なら、ルックスは大事。ヒゲボーボーの薄汚いおじさんの顔ジャケより、イケメンの方が、やっぱり売れると思うんだ。男は顔ですよ。

 内容はけっこう地味なSSWモノです。作詞作曲は全て、このイケメンの手によるもの。なので"Manhattan"なんてタイトルのA3は、ロジャース&ハートの有名曲ではありませんし、B2"Superstar"もレオン・ラッセル作じゃない。
 当時のSSWにありがちな、ジャズへの憧憬が随所にうかがえます。
 A5とB4でベースにリチャード・デイヴィスを起用したはいいものの、とくだんの効用もなく、せっかくの名手を無駄遣いした感は否めません。

 スタンリー・クラークの持ち味をあらん限り引き出したJ・D・サウザーをあらためてエライと思いましたよ。
★★★

Produced by Gary Klein for the Entertainment Company

All Songs Written by Henry Gaffney
Strings & Horns Arranged and Conducted by Charlie Calello

Engineer: Joe Jorgensen
Executive Producer: Charles Koppelman
Liner Coordinator: Melissa Burdick
Recorded at Media Sound, N. Y.

Photographer: Nick Sangiamo
Art Director: Joseph Stelmach

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