2018/12/02

Samantha Sang / Emotion ('78)

サマンサ・サング / ときめきへの誘い
神秘的なエメラルドの瞳のなかにスイートでメロウなフィーリングが漂う優しさ溢れるロマンティック・レディ、サマンサ・サング!!
オリビア、ヘレン・レディを生んだあのオーストラリアから、いま再び本格派実力シンガーが飛びたった!
全世界で驚異的なヒットを記録した「愛のエモーション」を含むときめきのデビュー・アルバム―――
A1You Keep Me Dancing
貴方とダンスを
B1La La La - I Love You
ラララ・アイ・ラヴ・ユー
A2Charade
夜はシャレード
B2But If She Moves You
ひらめきの恋
A3Emotion
愛のエモーション
B3When Love Is Gone
愛の終るとき
A4Change of Heart
チェンジ・オブ・ハート
B4I Don't Wanna Go
私は行かない
A5Living Without Your Love
愛なき生活
B5The Love of a Woman
恋する女
 本作タイトル、「誘い」と書いて「いざない」と読みます。
 意味は「さそい」と同じです。「いざない」の方が文語的な、気取った表現になるのかな。
 活用も同じなので、送り仮名でも区別できません。つまり文章の中に「誘い」「誘う」「誘って」が登場したら、どちらの読みなのか機械的に判別することはできません。前後の文脈から察するしかありませんぜダンナ。

 似たような、読み方の悩ましい言葉に「今日」てのがありますね。「きょう」なのか「こんにち」なのか、文章の流れを酌んで判断しなければなりません。ワーオ日本語って難しいデース。

 サマンサ・サングはオーストラリア出身の歌手。
 本作は渡米第1弾のアルバムです。同郷ということでバリー・ギブがプロデュースしました。
 なおバリーが手がけたのはA3、B3の2曲だけで、残りの8曲はニック・デカロがプロデュースしています。

 サビのところでモロ、ビー・ジーズになってしまうA3は大ヒットしました。軽やかなリズムに胸躍るハーモニー。「グッナイ、グッナイ、グッナイ…」のところ好きです。

 ビー・ジーズ・ファミリーの構成員でありながら、イヴォンヌ・エリマンのような突き抜けた知名度を得られなかったのは『サタデー・ナイト・フィーバー』の波に乗れなかったからでしょうか。
 しかしディスコ・ビートでズンズン歌うのは、サマンサ・サングのキャラに合わないような気がする。

 デルフォニックスの代表曲をカバーしたB1の、何ともぐったりした歌い方。これこそ彼女の持ち味です。
★★★

A3 and B3 Produced by Barry Gibb, Albhy Galuten & Karl Richardson for CAM Productions
A3 and B3 Recorded at Criteria Sound
A3 and B3 Mastered & Remixed: Criteria Sound

Produced by Nick DeCaro and Gary Klein (The Entertainment Co.) for CAM Productions
Recorded at Sound Labs & A&M Studios L. A.
Remixed at Capitol Studios L. A.
Remix Engineer: Al Schmitt
Mastering at Mastering Lab L. A.
Arrangements by David Blumberg & James Newton Howard
Synthesizers: James Newton Howard

Creative Direction: Jim Massey
Art Direction / Design: Neil Terk
Photography: Frank Lafitte

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