ニック・デカロ / イタリアン・グラフィティ
A1 | Under the Jamaican Moon ジャマイカの月の下で | B1 | Angie Girl アンジー・ガール |
A2 | Happier than the Morning Sun 輝く太陽 | B2 | Getting Mighty Crowded ゲッティング・マイティ・クラウディド |
A3 | Tea for Two 二人でお茶を | B3 | While the City Sleeps 町はねむっているのに |
A4 | All I Want オール・アイ・ウォント | B4 | Canned Music キャンド・ミュージック |
A5 | Wailing Wall ウェイリング・ウォール | B5 | Tapestry タピストリー |
ニック・デカロは売れっ子のアレンジャーで、その方面での実績はかなりのものです。
アレンジメントという裏方仕事に飽き足らなくなったのか、もともと歌手志望だったのか、あるいは突如歌いたい衝動に駆られたのか、ともあれニック・デカロはめでたく歌手としてのリーダー・アルバムを発表する機会を得ました。
ワタクシ、本業はアレンジメントですので、歌手としては未熟です。堪忍してつかあさい。
というエクスキューズ前提でリリースされているわけ。当然、歌はあまり上手くない。副業としての歌手なら、レジー・スミスの方がずっと上手いのではないかとさえ思えます。
A2はスティーヴィー・ワンダーの曲。有名ですね。スティーヴィー・ナンバーをカバーする人って、
「オレは創造性ではスティーヴィーにかなわない、しかし歌唱力なら負けないぜ!」
くらいの気概があって初めて成り立つもんだと思うんですよ。「可愛いアイシャ」をカバーしたビル・チャンプリンなんか、かなりのオラオラ系でしたもんね。
ところがデカロはほのぼのと、のほほんと楽しげに、かつ危なっかしく歌っています。
本作が世間で名盤の扱いなのは、ここらに理由があるんじゃないの。オラオラ系の対極というか。
アルバム全曲、デカロがアレンジしています。自分が気持ちよく歌う、ただそれだけのためにアレンジジメントの技と心意気が惜しむことなく注入されていて、さすがAクラスの編曲家、見事な仕事っぷりです。
アレンジメントという裏方仕事に飽き足らなくなったのか、もともと歌手志望だったのか、あるいは突如歌いたい衝動に駆られたのか、ともあれニック・デカロはめでたく歌手としてのリーダー・アルバムを発表する機会を得ました。
ワタクシ、本業はアレンジメントですので、歌手としては未熟です。堪忍してつかあさい。
というエクスキューズ前提でリリースされているわけ。当然、歌はあまり上手くない。副業としての歌手なら、レジー・スミスの方がずっと上手いのではないかとさえ思えます。
A2はスティーヴィー・ワンダーの曲。有名ですね。スティーヴィー・ナンバーをカバーする人って、
「オレは創造性ではスティーヴィーにかなわない、しかし歌唱力なら負けないぜ!」
くらいの気概があって初めて成り立つもんだと思うんですよ。「可愛いアイシャ」をカバーしたビル・チャンプリンなんか、かなりのオラオラ系でしたもんね。
ところがデカロはほのぼのと、のほほんと楽しげに、かつ危なっかしく歌っています。
本作が世間で名盤の扱いなのは、ここらに理由があるんじゃないの。オラオラ系の対極というか。
アルバム全曲、デカロがアレンジしています。自分が気持ちよく歌う、ただそれだけのためにアレンジジメントの技と心意気が惜しむことなく注入されていて、さすがAクラスの編曲家、見事な仕事っぷりです。
★★★ | 採点表を見る |
Produced by Tommy LiPuma and Nick DeCaro
Engineered and Mixed by Al Schmitt
Nick DeCaro: Vocals, Arrangements, Keyboards
Dynamite Rhythm Section
Guitars: Arthur Adams, David T. Walker
Bass: Wilton Felder
Drums: Paul Humphrey, Harvey Mason
Concertmaster: Harry Bluestone
Contractor: Frank DeCaro
Copyists: The Bob Ross Gang
Recorded at Sunset Sound Recorders and Hollywood Sound Recorders, Hollywood, California
Mixed at Hollywood Sound Recorders, Hollywood, California, February, 1974
Mastering by Arnie Acosta at the Mastering Lab., Hollywood, California
Album Design and Photography by Tom Wilkes Productions, Inc.
Engineered and Mixed by Al Schmitt
Nick DeCaro: Vocals, Arrangements, Keyboards
Dynamite Rhythm Section
Guitars: Arthur Adams, David T. Walker
Bass: Wilton Felder
Drums: Paul Humphrey, Harvey Mason
Concertmaster: Harry Bluestone
Contractor: Frank DeCaro
Copyists: The Bob Ross Gang
Recorded at Sunset Sound Recorders and Hollywood Sound Recorders, Hollywood, California
Mixed at Hollywood Sound Recorders, Hollywood, California, February, 1974
Mastering by Arnie Acosta at the Mastering Lab., Hollywood, California
Album Design and Photography by Tom Wilkes Productions, Inc.
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