2018/11/20

Meco / Star Wars and Other Galactic Funk ('77)

ミーコ / スター・ウォーズ~銀河系ファンクの世界
Star Wars
20世紀フォックス映画「スター・ウォーズ」より
Other Galactic Funk
銀河系ファンクの世界
A1Title Theme
スター・ウォーズのテーマ
B1Other
パート1(アザー)
A2Imperial Attack
帝国の襲撃
B2Galactic
パート2(ギャラクティック)
A3The Desert and the Robot Auction
砂漠とロボットの競売
B3Funk
パート3(ファンク)
A4The Princess Appears
王女の姿を見た
A5The Land of the Sand People
砂漠の蕃族タスケン・レイダーズ
A6Princess Leia's Theme
王女レイアのテーマ
A7Cantina Band
酒場のバンド
A8The Last Battle
最後の闘い
A9The Throne Room and End Title
王座の間とエンド・タイトル
 私は『スター・ウォーズ』っ子でした。
 幼い頃、劇場の大きなスクリーンで『スター・ウォーズ』を見た私は、すっかり夢中になってしまったのです。
 映画のクライマックス、デス・スター表面の細い溝を、ルークや名もなき雑魚どもが猛スピードで飛行する場面にいたく興奮してしまい、鑑賞後しばらくの間は学校帰りの路傍の側溝を眺めて夢想に耽るほどでした。
 私と同じように『スター・ウォーズ』にハマった輩は、あの頃、おそらく世界のどこにだっていたことでしょう。

 本作を生み出したミーコ・モナルドも、そのひとり。
 何度も何度も、映画館の暗闇の中で銀幕を見つめ続けた、筋金入りの熱狂的スター・ウォーズ・ファンです。

 映画の大ヒットに便乗して『スター・ウォーズ』のサントラをカバーする企画が、当時は横行しました。
 中古レコード店をあちこち彷徨った同好の士なら、きっと少なからず店頭にて出くわしているでしょうし、拙ブログでもいくつか紹介しています。

 しかしミーコのカバー・バージョンを凌駕するものは、ひとつとてありません。
 けっこう高名なアーティスト(ドン・エリスなんか)も参戦していたりする凡百のカバー企画が、まるっきりミーコに歯が立たなかったのはどうしてなんでしょうか。

 それはたぶん、ミーコの熱い想い。『スター・ウォーズ』への愛でしょうな。
 やっぱり愛は勝つんだよ。

 本作はA面まるまる聴きどころ。

 ジョン・ウィリアムズは、ホルンを重用することで知られた作曲家です。だからホルン奏者はみんな彼のこと大好きなんだとか。オリジナルのサントラでは、ホルンが印象的なパートを担い、活躍していました。
 本作も、ここぞという場面でホルンに花を持たせています。ミーコの原曲愛が、きっとそうさせたのでしょう。

 私はA7のヴァイブ・ソロが好きです。このスイング感たまんねえっす。

 B面のオリジナル曲は悪くはないものの、A面を聴いてギンギンになった気分を冷ましてしまう感は否めません。

 両面とも収録時間が短いせいか、音質良盤です。大音量で聴いていると、『スター・ウォーズ』っ子だった昔に戻れるような、そんなアルバム。
★★★

Produced by Meco Monardo, Harold Wheeler and Tony Bongiovi
Arranged by Harold Wheeler

Special Studio Tape Effects: Tony Bongiovi
Music Preparation: Betty Rowland
Recording Engineer: Harvey Hoffman
Remix Engineer: Tony Bongiovi
Recorded at MZH Studio, New York, New York
Art Direction and Design: Stephen Lumel / Gribbitt!
Illustration: Robert Rodriguez

Special Sound Effects: Suzanne Ciani

Electronic Musical Effects Created on a Buchla Synthesizer by Suzanne Ciani

Musicians From the Milky Way Galaxy
Drums: Allen Schwartzberg, Jimmy Young, Dor McBrene
Bass: Will Lee, Neil Jason, Obb Sretlaw
Guitars: Lamer Murnhab, Lance Quinn, Cliff Morris, Nyto Bongi, David Spinozza, Simm Tenaj, John Tropea
Percussion: Dave Carey, Ruebens Bassisni, Retsim Ocem, Anthony Eversley, Thomas Simons, nor Thornaring, Vincent Lilly, Kirk Parson, Kendall Turner, Timothy Thompson, Solomon Smith, John Purcell
Auto-Harps: Gene Bianca, Atten Lessik, Ynned Lessick
Violins: Lamer Murnhab, Gene Orloff, Paul Gershman, Charles LiBove, Sanford Allen, Derf Odranom, Gerald Tarack, Harold Kohon, Brab Ferrag, Arianne Bronne, Nomeg Oirepim, Paul Winter, Nam Elohass, Naje Spua, Aniad Chacen
Violas: Lamar Alsop, Richard Maximoff, Sec Nurf, Yug Aimul
Cellos: Jesse Levy, Yhtac Truax, Richard Loaker
Trumpets: Allen Rubin, Lou Soloff, Aynot Tinto, Randy Brecker, John Faddis
Trombones: Wayne Andre, Raryl Scomb, Dom Monardo, Sonny Russo, Dave Taylor
Reeds: Lou DelGatto, Thatie Notwsin, George Marge, Dave Tifani, Eddie Daniels, Morris Mamorsky, George Young
French Horns: Jim Buffington, Nitac Palkan, Fred Griffin, John Clark, Bill Brown

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