2018/07/20

Wilton Felder / Gentle Fire ('83)

ウイルトン・フェルダー / ジェントル・ファイア
想い出の迫間に漂う夢の旅人たち…。
ゲストにジョー・サンプル、テイスト・オブ・ハニーを迎えてウイルトン・フェルダーのサックスが謳い上げるソロ第3作!優しい心に炎を点ける!!
A1Gentle Fire
ジェントル・ファイア
B1I Get to Feel Like You
アイ・ゲット・トゥ・フィール
A2Driftin' on a Dream
夢の旅人
B2Summer Nights in Rio
サマー・ナイツ・イン・リオ
A3Only for Those Who Care
愛しい人のために
B3Somewhere in My Past
時は流れて
 ウイルトン・フェルダーの掌が発火しています。『銀河伝説クルール』ですか?
 かような、特撮の小技が効いているジャケットは、アナログならではですね。小技はCDサイズじゃわかんねえもん。

 クルセイダーズで、ぶっといテナーサックスをもりもりと吹いている人です。せっかくクルセイダーズから離れて自己名義のアルバムを作ったのに、ジョー・サンプルを全面参加させるなんて意味なし男ちゃん。

 内容はクルセイダーズっぽい曲と、ぽくない曲が半々。でも印象に残るいい曲はほとんど前者なんですよね。

 タイトル曲はゲスト・ヴォーカルに『今夜はブギ・ウギ・ウギ』のヒットで有名なテイスト・オブ・ハニーを起用。たしか彼女らはこの頃、ちょっとばかし低迷して「スキヤキ」とか歌っていた時期ではなかったか。違ってたらごめんなさい…。

 テイスト・オブ・ハニーのふたりには演奏を許さず、歌に専念させています。フュージョン系の腕利きプレーヤーがワキをがっちり固めているため、彼女らが演奏する余地はなかったのでしょう。それで正解。タイトなリズムにテイスト・オブ・ハニーのヴォーカル、そしてウイルトンのソプラノ・サックスがそれぞれ好演する、クールなブラコン・フュージョンに仕上がりました。
 クルセイダーズっぽくない曲をアルバム・タイトルにする、その気概やよし。
★★★

Produced by Wilton Felder and Joe Sample

Engineered by Galen Senogles With Ross Palone and Dean Knight Assisting
Mixed by Galen Senogles and Wilton Felder
Mastered at A&M Studios by Bernie Grundman
Recorded at Hollywood Sound Recorders and Salty Dog Studios, L.A., CA.
Executive Asst. Crusaders Productions, Inc.: Tom Hooper
Production Coordinator: Robin Howell & Pamera H. Lobue
Guest Musicians and Vocalists
Guitar: Dean Parks, Barry Finnerty, Paul Jackson, Jr.
Vocals: A Taste of Honey (Janice Johnson, Hazel Payne) and Freya
Bass: Eddie Watkins, Neil Stubenhaus
Drums: Rayford Griffin
Percussion: Paulinho Da Costa
Keyboard: Bobby Lyle
Horns: Jerry Hey
Synthesizer: Bobby Lyle, Bill Mays

Special Guest Artists: A Taste of Honey

Wilton Felder Plays Saxes and Bass Guitar
Joe Sample Plays Keyboards

Photography: Raul Vega
Design: Norman Moore
Art Direction: Norman Moore & George Osaki
Clothes: Gianni Versace
Styling: Francie Moore

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