2018/07/18

Terry Huff and Special Delivery / The Lonely One ('76)

A1That's When Love HurtsB1Where There's a Will (There's a Way)
A2The Lonely OneB2Poochie
A3Why Doesn't Love LastB3I Destroyed Your Love Part 1
A4When You're LonelyB4I Destroyed Your Love Part 2
B5Just Not Enough Love
 テリー・ハフは、ワシントン市警の警官でした。
 スピード違反の切符を切り、コソ泥を追いかけ、シャブ中をどつき回し、そういう日々を送りながら、ミュージシャンとして世に出るチャンスをうかがっていたのです。

 アメリカの警官にはいろいろな副業があるようで、そのへんの事情は映画でも描かれています。『ハリウッド的殺人事件』のハリソン・フォードは 不動産屋だったし、『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』のマイケル・キートンはホームセンターの店員でした。

 そういやマイケル・キートンは数年前、アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされていましたね。けっこう本命視されていたものの、受賞を逃しました。残念やったなバットマン。農協牛乳。

 さて、優秀な警官だったらしいテリー・ハフ、ではミュージシャンとして大成したかというと、微妙なんだこれが。
 警察を退職し、音楽活動一本に専念するものの、このアルバム以外に目立った成果はありませんので。

 本作は、本国アメリカではわからんけど、わが国ではとても評価が高く、再発CDが今なお売れ続けているロング・セラーです。

 テリー・ハフの晩年はそうとうカネコマだったらしい。ポケットのわずかな小銭では、たこ焼きを買うのがやっと。ハフハフと美味しそうに食べたのだとか。
 ともあれ日本でなんぼヒットしても、彼の生活を支えることはできんかったということです。

 私は本作がそこまで高評価なのを知らずに買い、ピリッとしないアルバムだなあと斬り伏せました。
 インターネット時代になって、これほどまでに人気があることを知りビックリした次第。この声は好きな人にはたまらないのだろうけど、そうでない人には、なかなかしんどいものがあります。アルバム全曲この歌い方ですからね。
★★★

Arranged and Conducted by Al Johnson
All Lead Vocals by Terry Huff
Background Vocals on A2 by Andy Huff and Jimmy Huff
Background Vocals on B3 and B4 by Reginald Ross, George Parker, Chester Fortune

Produced by Mainstream Records in Association With SAGG Productions

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