2018/07/01

Patti Austin / End of a Rainbow ('76)

A1Say You Love MeB1Give It Time
A2In My LifeB2There is No Time
A3You Don't Have to Say You're SorryB3What's at the End of a Rainbow
A4More Today Than YesterdayB4This Side of Heaven
B5Sweet Sadie the Savior
 クインシー・ジョーンズから天才少女としてつとにマークされていたパティ・オースティンが、CTIで吹き込んだファースト・リーダー・アルバム。
 1曲を除き彼女の自作曲です。

 フュージョン・クロスオーヴァー路線で雑多なカタログを誇るCTIが、手薄だった女流シンガー・ソングライター路線を開拓しようと企てたのかもしれません。
 とはいえCTIのこと、たとえ女SSWだろうと、やることは普段とちっとも変わらない。いつものミュージシャンをヴァンゲルダー・スタジオにかき集め、野獣の群れに彼女を放り込んで一丁上がり、みたいなノリ。

 スタジオにこもってじっくり作り込んだというより、サッとスタジオに入って、パッパッと歌を録り終えて、さあ飲みに行こうぜ、あとストリングスお願いね、そういう軽い雰囲気のセッションだったのではないかな。
 アルバム全編に漂う、ふわふわとした軽やかなムードは、もしかしたらかような制作過程に因るのかもしれません。

 当時はちょっといいヴォーカルもの、といった程度の評価だったようですが、後年、どこかで誰かが高く再評価したのでしょう。
 現在、本作はとても人気があります。「大名盤」「最高傑作」と褒めちぎる若い人もいるとか。

 私にはそこまで名作とは思えません。やっぱりちょっといいヴォーカルものってとこ。でも、こんなにキビキビした"More Today Than Yesterday"はイヤです。
★★★

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