2018/07/01

Pat Metheny Group / American Garage ('79)

パット・メセニー / アメリカン・ガレージ
パットが呼びかける
今や、全米のギター・ファンから羨望の熱視をひとり占めしているパットが自らプロデュースしたスーパー・ポップ
A1(Cross the) Heartland
クロス・ザ・ハートランド
B1American Garage
アメリカン・ガレージ
A2Airstream
エアーストリーム
B2The Epic
ザ・エピック
A3The Search
ザ・サーチ
 さて今から20数年前、パット・メセニーのライブをテレビで見ていたときのこと。
 たしか『セレクト・ライブ・アンダー・ザ・スカイ』の映像だったと思います。

 当時は外タレのコンサートやライブを、今よりたくさんテレビで放映していたのです。もちろん地上波で、民放だろうとNHKだろうとガンガンやっていました。洋楽ファンには恵まれた時代でしたよね。
 今の若い人に洋楽ファンが少ない理由のひとつとして、テレビ放映される外タレのライブやコンサートがめっきり減ったことが挙げられるような気がします。
 んで、ファンが減ったから、放映されない。放映されないから、ファンが増えない。この悪循環。

 それはともかく、ブラウン管のパット・メセニーを見ていた私の目は、彼の股間に釘付けになりました。ブルージーンズが棒状にふくらみ、破裂しそうなくらいモッコリしていたのです。
「デ……デケエッ!!」恐るべき巨砲です。いや巨宝か。

『トランザム7000』のバート・レイノルズと見紛わんばかりの、スーパージャイアントな股間はまさに衝撃度100%、現代に甦る「道鏡、膝ではないか?」

 この瞬間、私の聴覚は一時的に機能を失い、まるでヴードゥーの呪術にでもかけられたかのように、目をそむけようともがいても、あがいても、彼の股間に視線を吸い寄せられてしまうのでした。

 今となっては、どんな演奏だったかまるで思い出せず、パンパンに張った股間のジーンズの青さだけが記憶に残っています。
 私にとって、パット・メセニーとはそういう男です。

 だからレコードを聴いても、巨大な股間を思い浮かべることがあるくらいで、音楽にはありがたみを感じません。
 本作は地味なフュージョンです。はっきり言ってしょっぱい。巨根の持ち主は、意外と小心者が多いとか。これを聴くと、そんな感じがしないでもない。

 ふわあーん、という脱力系の音で演奏を盛り上げるベーシスト、マーク・イーガンの仕事は冴えています。このベーシストが気になった方は、日野皓正の『トレード・ウィンド』というアルバムをぜひ聴いてみて下さい。死ぬほど弾きまくってます。
★★★

Pat Metheny: 6 & 12-String Guitar
Lyle Mays: Piano, Oberheim, Autoharp, Organ
Mark Egan: Bass
Dan Gottlieb: Drums

Engineer: Kent Nebergall
Assistant Engineer: Jesse Henderson
Recorded at June 1979 at Longview farm, No. Brookfield, Mass.
Cover Photo: Joel Meyerowitz
Photo: Rob Van Petten
Design: Basil Pao
Produced by Pat Metheny
Executive Producer: Manfred Eicher

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