2018/06/27

Mike Melvoin / Concours ('77)

マイク・メルボワン / ミスティ~イージー・リスニング・ジャズ
酔い痴れる時は過ぎた
アナタ自信が輝きだす時…
このクリスタル・モーメントにきっと流れている
A1You Make Me Feel so Young
ユー・メイク・ミー・フィール・ソー・ヤング
B1The More I See You
ザ・モア・アイ・シー・ユー
A2Fools Rush In
フールズ・ラッシュ・イン
B2Serenade in Blue
セレナーデ・イン・ブルー
A3You'll Never Know
ユール・ネバー・ノウ
B3Give Me the Simple Life
ギブ・ミー・ザ・シンプル・ライフ
A4Misty
ミスティ
B4Goin' to Chicago Blues
ゴーイン・トゥ・シカゴ・ブルース
 ジャズ・ファンの多くは、イージー・リスニング的な音楽を嫌うのではないかと思います。私の知っている人たちはそう。
 ポール・モーリアやリチャード・クレイダーマン、サム・テイラーからジョージ・ウィンストンに至るまで、やわな音楽をやっているヘタレとして扱います。

 以前にも言及した通り、これは狷介なジャズ・ジャーナリズムの悪しきリードの結果と言えます。オスカー・ピーターソンを小馬鹿にしているオレってカッコイイ、みたいな美学の果て。

 そういう意味で、このタイトルは攻めの姿勢が窺えます。
 イージー・リスニングを忌避する連中をハナから相手にはしていませんからね。

 内容は肩肘張らない、気軽で気楽なジャズです。
 テンパった演奏ばかりがもてはやされたこの時代に、よくぞここまでユルユルの世界を貫いたもんだと感心します。

 マイク・メルヴォワンは西海岸で制作されたポップス系のアルバムに、キーボードやアレンジ担当としてときどき見かける名前です。
 本作の相棒ジム・ヒュアートを伴い、ちょうどこの頃ビル・ラバウンティの『涙は今夜だけ』に参加していました。
★★★

Mike Melvoin: Piano
Denis Budmir: Guitar
Jim Hughart: Bass
Larry Bunker: Drums

Executive Producer: Herb Eiseman
Recorded September 1977 at The Homes of Participants
Produced by Mike Melvoin and Herb Eiseman

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