2018/06/24

The Manhattan Transfer / Live ('87)

A1Four BrothersB1That's Killer Joe
A2RamboB2The Dukes of Dubuque
A3(You Should) Meet Benny BaileyB3Gloria
A4AireginB4On the Boulevard
A5To YouB5Shaker Song
A6Sing Joy SpringB6Ray's Rockhouse
A7Move
 マンハッタン・トランスファーが中野サンプラザで打ったライブを収録したものです。
 この日のライブは映像撮影もされており、ビデオやレーザーディスクで見ることができます。たしかDVDも出たんじゃなかったっけ。

 ほぼ完全収録のLDに対し、LPは収録時間の関係で"Heart's Desire"や"Blue Champagne"など、何曲か割愛されています。
 このカットされちゃった"Heart's Desire"がじつにいい出来だったんですよ。切らないでよ。

 A面はアコースティックな編成で、ジャズの有名曲に歌詞をつけて歌っています。ソニー・ロリンズの"Airegin"やクリフォード・ブラウンの"Joy Spring"まで歌ってしまうというのが凄い発想ですね。

 A面がおもいっきりジャズなのに対し、B面は非ジャズ的要素を丸めて固めた雰囲気。寸劇やドゥーワップ、フュージョンっぽい曲など、マンハッタン・トランスファーの引き出しの多さ、いい意味で雑多な、あたかもごった煮のような彼らの音楽的背景をいかんなく織り込んでいます。スパイロ・ジャイラの"Shaker Song"まで取り上げる、彼らの選曲センスには脱帽。

 なおジャニス・シーゲルとスパイロのリーダー、ジェイ・ベッケンスタインは音楽学校の同窓だったらしい。
 退屈な授業にウンザリした若いふたりは教室をそっと抜け出し、非常階段の踊り場で冷たい風に吹かれながら立ちバックで結合した、というのは私の妄想なんだが、世界的な人気者を2人も輩出するなんて大した学校じゃないですか。どこの学校だろ。亀田音楽専門学校だったりして。
★★★

The Manhattan Transfer
Cheryl Bentyne
Tim Hauser
Alan Paul
Janis Siegel

The Manhattan Transfer Band
Yaron Gershovsky: Musical Director & Keyboards
Alex Blake: Acoustic & Electric Bass
Wayne Johnson: Guitars
Don Roberts: Reeds
Buddy Williams: Drums & BX-1

Producer: Tim Hauser
Mastering: Precision Lacquer by Stephen Marcussen
Re-Mix Engineer: Brian Malouf at Post Logic Studios
Recording Engineer: Seigen Ono
Art Director / Design: Fayette Hauser
Management: Avnet Management / Brian Avnet, John Cutcliffe

B1 Mixed by Ed Thacker at Canam Studios
Digital Sequencing: David Collins, Digital Magnetics
Recorded "Live" at Nakano Sun Plaza Hall, Tokyo on Feb. 20 & 21, 1986

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