2018/07/16

Spyro Gyra ('78)

スパイロ・ジャイラ
全米でも、日本でもその大旋風を巻き起こしているスーパー・グループ、スパイロ・ジャイラのファースト・アルバム遂に登場!!
A1Shaker Song
シェイカー・ソング
B1Cascade
カスケード
A2Opus D'Opus
オパス・デ・オパス
B2Leticia
リティーシア
A3Mallet Ballet
マレット・バレー
B3Mead
ミード
A4Pygmy Funk
ピグミー・ファンク
B4Paula/Paw Prints
ポーラ/ポー・プリンツ
B5Galadriel
ガラドリエル
 スパイロ・ジャイラのファースト・アルバム。
 もともとはインディ・バンド時代の彼らが手売りしていた、自腹アルバムでした。

 メジャー・デビューの『モーニング・ダンス』が大ヒットしたため、急遽リイシューされたもの。

 スパイロ・ジャイラが好きで好きでたまらない!アルバムを全部聴かないと気が済まない!という熱心なファンでもなければ、とくに買う必要はないんじゃないの、と私は思う。

 フュージョンというジャンルが混迷を深めつつ、次の一手を模索していた、そんな70年代後半の空気を感じさせるアルバムで、興味深い内容ではありますけど、世間一般のイメージするスパイロのさわやかフュージョンを期待すると、まあ50点といったところ。
 このアルバムの約半分は、さわやか路線。残りの半分は、陰気な曲です。だから50点。
 A2、A3、A4、B4、B5あたりの陰気なナンバーを好意的に迎えられるか否かで、評価が分かれるような気がします。もちろん迎えられないからといって、スパイロのファン失格なんてことはありませんぜダンナ。

 さて、スパイロ・ジャイラはより売れるバンドを目指し、次作以降、さわやか路線へ舵を切ります。しかし陰気な曲を諦めたわけではなかったようで、以後のアルバムにもA4みたいのが1ないし2曲、さり気なく仕込んであります。

 客ウケを狙ってさわやかに振る舞いつつも、陰気な部分を隠し切れないスパイロ・ジャイラの人間臭さが好きなのです。
★★★

Produced by Jay Beckenstein and Richard Calandra
Assisted by Jeremy Wall
For Crosseyed Bear Productions, Inc., Buffalo, New York
Arranged by Jeremy Wall and Jay Beckenstein

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