2018/06/24

The Love Unlimited Orchestra / Super Movie Themes Just a Little Bit Different ('79)

バリー・ホワイトとラヴ・アンリミテッド・オーケストラ / スーパーマン~スーパー・ムービー・テーマ
「時のたつまま」から「スーパーマン」までポップス史に輝く、ヒット・スクリーン・テーマの数々。
今、もっともアウティヴなサウンド・クリエイター、バリー・ホワイトとラヴ・アンリミテッド・オーケストラの豪華な演奏で心ゆくまでお楽しみ下さい。
A1Theme from Superman
スーパーマンのテーマ
B1Theme from Shaft
黒いジャガー
A2Theme from King Kong
キング・コングのテーマ
B2Theme from a Summer
Place 夏の日の恋
A3Night Fever
恋のナイト・フィーバー
B3The Way We Were
追憶
A4Grease
グリース
B4As Time Goes By
時のたつまま
A5Intermission
インターミッション
B5People of Tomorrow Are the Children of Today
明日への光
オフ・ザ・ウォール』の頃というから、ちょうどクリストファー・リーヴの『スーパーマン』が大空を飛び回っていた時期、何かのインタビューでマイケル・ジャクソンが
「スーパーマンを演じるのは、白人の俳優ばっかりや!」
と吠えたことがありました。

 しかしなあ、マイケルくん。
 この画像を見てみい。黒人のスーパーマンがおるやないか。

「家をつくるなら」どころじゃないよこりゃ。

 ま、黒人が演じるスーパーマン(もどき)はこれより14年後、『スーパーヒーロー メテオマン』までお待ち下さい。

 ラヴ・アンリミテッド・オーケストラによる、映画音楽のヒット曲集です。
 あのバリー・ホワイトも、いよいよウォルター・マーフィーやミーコと同じ土俵に上がってしまいました。

 定められたフォーマットの中で、できるだけ自分たちの色を出そうと腐心していたウォルター・マーフィーやミーコと違い、じつに呆気なく、抵抗することなくイージー・リスニングに徹しています。
 ここまで来ると、ポール・モーリアやパーシー・フェイスの領域に片足どころか両足はおろか腰までめいっぱいずっぽりつっこんでますな。

 無気力プレイがしばらく続いた果てのB4で、気合いの入った異形のアレンジを聴かせてくれます。
 バリー・ホワイト本人もこれを気に入ったのか、数年後にほぼ同じ編曲でヴォーカル・バージョンを発表しています。
★★★

Produced by Barry White for a Soul Unlimited Production

Arranged by Barry White and Gene Page
Engineered by Frank Keimar

Art Direction: Glen Christensen
Design: Tom Drennon Design
Illustration: Joe Spencer

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