2018/06/18

Intruders / Energy of Love ('74)

A1Energy of LoveB1What's Easy for Two Is so Hard For One
A2Rainy Days and MondaysB2Lonely Lonely
A3A Nice Girl like YouB3Everyone's a Star
A4JanB4Plain Ol' Fashioned Girl
A5Be Thankful for What You GotB5Be on Time
 何でしょうかこのジャケは。上半身裸の男たち。

 カール・カールトンのような「俺、こんなにがんばりました!」アピールもなく、美的な意義の乏しい、そこいらに転がっていそうなただの裸です。たしかオーリアンズにも似たような裸ジャケがあったような…。

 LPジャケットの世界は奥深い。意味のわからない、不条理で納得しかねるヌードがいくらでもあります。脱いだ理由をいちいち考えても不毛かつ無粋ですね。考えるな、感じろ。

 それはともかく、このアルバムが発表された74年ってのは、ちょうどオイル・ショックの頃です。A1の歌詞は、当時の不安な世相をちょっぴり絡めているのでしょうか。

 まるで鼻唄でも歌っているかのような、ちょっぴり緊張感を欠いたリード・ヴォーカルに独特の味があります。

 本作でいちばんの聴きどころは、主役のイントルーダーズではなく、彼らを支えている伴奏陣の方かもしれません。一般大衆が漠然とアタマに思い描くフィリー・ソウルをそのまんま再現したかのような、ど真ん中のサウンドが全編に敷きつめられているのです。

 まじりっけなし、100%ピュアのフィリー・ソウル。
「ああ、今日はフィリー・ソウルをおもいっきり浴びたいな」という気分のとき、私は本作を手に取ってターンテーブルにのっけます。

 B3のヴァイブ・ソロ。ほどよい塩加減。ああフィリーです。
★★★★

A1, A3, B1, B2 and B5 Produced by Gamble-Huff / Arranged by Bobby Martin
A2 Produced and Arranged by Vince Montana
A4 Produced by Bruce Hawes / Arranged by Jack Faith
A5 and B3 Produced and Arranged by John Davis
B4 Produced by Gilbert-Life / Arranged by Bobby Martin

Engineers: Joe Tarsia, Jay Mark, Kenny Present, Donald Murray, Carl Paruolo
Music by MFSB
Recorded at Sigma Sound Studios, Phila., Pa.

Design: Ed Lee
Photos: Don Hunstein

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