2018/06/10

Casino Lights ('82)

A1Your Precious LoveB1Monmouth College Fight Song
A2Who's Right, Who's WrongB2Theme from "Love Is Not Enough"
A3Sure EnoughB3Hideaway
A4ImagineB4Casino Lights
 日本にもカジノをこさえましょう。
 そういう意見を、最近よく耳にします。

 豪華絢爛な国際的カジノを建設すれば、海外のハイローラーが自家用ジェットでやって来て、バンバンすってくれるんだってさ。
 それでわが国の経済が潤うと、そういうことらしい。

 ずいぶんムシのいい話ですよね。
 外国のお金持ちから「ムシる」話には違いないんだけど。

 立派なバカラのテーブルをポーンと設置して、さあいらっしゃいどうぞと待っていても、それだけではハイローラーは来てくれないと思う。

 箱モノ以上に大切なのがソフトの部分。
 ハイローラーに気分よろしくすっていただくためには、カジノ周辺のお楽しみ、つまりショーとか、酒やドラッグ、女などが必要になります。
 いわゆる「お・も・て・な・し」ってやつですよ。
 そしてそれらを、質・量を維持しながら安定的に供給するのに、黒い紳士たちの力が要るわけです。

 かつて、東京ディズニーランドがその建設時において、黒い紳士たちにひと肌脱いでもらったがゆえに、のちのちまで黒い紳士たちとの関係が続いたことはよく知られています。

 もしカジノをこさえたら、同様の事態になる可能性はけっこう高いんじゃないかって気がします。
 カジノ建設を見据え、黒い紳士たちがときめいている、なんてウワサまであります。

 わが国にカジノ、このことの是非は、正直なところ私にはわかりません。
 海外のお金持ちから、機械的に、流れ作業的に、かつ合法的に、あわよくばいい気分にさせつつ、そのお金を取り上げる方法としては、きわめて洗練されたうまいやり方なのでしょう。
 それでみんなが(黒い紳士を含む)栄えるのなら、とくに文句もありません。

 とは言いつつも、何か引っかかる。モヤモヤします。

 お金持ちのトリックルにすがる商売の姿勢を否定するつもりはありません。(私の仕事だってそうだし)
 でもそれを、国を挙げてやるってことに対して、一縷の違和感を禁じ得ないのであります。

 国が商売を主導するのならせめて、モノを作り、人を育て、技術を高める方向へと導いてもらいたい。そんな私の考えは甘いんだろうな。ケッ。
★★★

Produced by Tommy LiPuma

Recorded and Mixed by Al Schmitt
Production Coordination by Noel Newbolt
Recorded at Mountain Studios, Montreux, Switzerland
Additional Recording at Capitol Recording, Hollywood, California
Assistant Engineers: David Richards at Mountain Studios, Don Henderson at Capitol Recording
Originally Mastered by Mike Reese at Mastering Lab, Hollywood

Horn Arrangements by Larry Williams
Larry Williams: Tenor Saxophone, Flute on A4
Kim Hutchcroft: Alto, Tenor and Baritone Saxphone
Bill Reichenbach: Trombone, Bass Trombone and Flugelhorn
Chuck Findley: Trumpet and Flugelhorn
Jerry Hey: Trumpet and Flugelhorn

Art Direction / Design: Simon Levy
Cover Illustration: Leonard Konopelski
Photography: George Holz, Claudia Kunin and Giuseppe Pino

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