ボズ・スキャッグス / ダウン・トゥー・ゼン・レフト
グラミー賞、ロッキー賞を獲得した新しいタイプのスーパースター、ボズのあの名作『シルク・ディグリーズ』をも超える待ちに待ったニュー・アルバム。
ふたつ降りて左へ曲がるとメロウな香りに包まれる。ドキドキするようなボズとの出会い。
ふたつ降りて左へ曲がるとメロウな香りに包まれる。ドキドキするようなボズとの出会い。
A1 | Still Falling for You スティル・フォーリング・フォア・ユウ | B1 | Hollywood ハリウッド |
A2 | Hard Times ハード・タイムス | B2 | Then She Walked Away ゼン・シー・ウォークト・アウェイ |
A3 | A Clue ア・クルー | B3 | Gimme the Goods ギミー・ザ・グッズ |
A4 | Whatcha Gonna Tell Your Man ホワッチャ・ゴナ・テル・ユア・マン | B4 | 1993 1993 |
A5 | We're Waiting ウイアー・ウェイティング | B5 | Tomorrow Never Came トモロウ・ネヴァー・ケイム |
西海岸で録音されたポップスやロックのアルバムに記された参加ミュージシャンのクレジットを眺めていると、ときどきウエスト・コースト・ジャズの残党の名前を目にしたりします。
たとえばボズの前作『シルク・ディグリーズ』には、バド・シャンクが参加していました。
今回もそういう残党系がいます。B1「ハリウッド」でヴァイブを演奏しているヴィクター・フェルドマン。
1950年代後半、西海岸ジャズで活躍したこのイギリス人はやがて、売れっ子のスタジオ・ミュージシャンになりました。
純ジャズよりも、スタジオ・ワークの方が稼げるようで、マイルス・デイヴィスに「オレのバンドに参加してくれ」と請われた際も、躊躇なく袖にしています。カネにならないから。
マイルスに誘われる、というのはジャズメンにとってこれ以上ないくらいの名誉です。
しかし高給取りのフェルドマンにしてみれば、名誉で食えるかよ!くらいの気持ちだったのかもしれません。
ジャズ界にあって、おそらくもっとも稼いでいるマイルスでさえこの扱いですよ。ジャズってのはそれだけ食えないってことか。
なおフェルドマンは多忙なスタジオ・ワークで経済的安定を確保しつつ、その空隙を縫うようにジャズのアルバムをたくさん発表しています。
ジャズ活動を継続すること。大金を稼ぎ出すこと。フェルドマンはこの難しい両立をうまくやってのけました。
マイルス・スクールの卒業生、という肩書にこだわって中途半端に終わるよりも、ずっと実りある人生だったと思います。
たとえばボズの前作『シルク・ディグリーズ』には、バド・シャンクが参加していました。
今回もそういう残党系がいます。B1「ハリウッド」でヴァイブを演奏しているヴィクター・フェルドマン。
1950年代後半、西海岸ジャズで活躍したこのイギリス人はやがて、売れっ子のスタジオ・ミュージシャンになりました。
純ジャズよりも、スタジオ・ワークの方が稼げるようで、マイルス・デイヴィスに「オレのバンドに参加してくれ」と請われた際も、躊躇なく袖にしています。カネにならないから。
マイルスに誘われる、というのはジャズメンにとってこれ以上ないくらいの名誉です。
しかし高給取りのフェルドマンにしてみれば、名誉で食えるかよ!くらいの気持ちだったのかもしれません。
ジャズ界にあって、おそらくもっとも稼いでいるマイルスでさえこの扱いですよ。ジャズってのはそれだけ食えないってことか。
なおフェルドマンは多忙なスタジオ・ワークで経済的安定を確保しつつ、その空隙を縫うようにジャズのアルバムをたくさん発表しています。
ジャズ活動を継続すること。大金を稼ぎ出すこと。フェルドマンはこの難しい両立をうまくやってのけました。
マイルス・スクールの卒業生、という肩書にこだわって中途半端に終わるよりも、ずっと実りある人生だったと思います。
★★★★ | 採点表を見る |
Joe Wissert: Producer
Tom Perry: Engineer
Players
Jeff Porcaro: Drums
Michael Omartian: Keyboards
Scott Edwards: Bass
Jay Graydon: Guitars
Ray Parker, Jr.: Guitars
Guy Bourdin: Photos
Nancy Donald: Design
Irv Azoff: Action
Strings and Horns Arranged and Conducted by Michael Omartian
Horns: Chuck Findley, Steve Madaio, Ernie Watts, Fred Selden, Don Menza, David Duke, Dana Hughes and Barbara Korn
Recorded and Mixed at Hollywood Sound
Disc Mastering: Mike Reese
Concert Master: Sid Sharp
Tom Perry: Engineer
Players
Jeff Porcaro: Drums
Michael Omartian: Keyboards
Scott Edwards: Bass
Jay Graydon: Guitars
Ray Parker, Jr.: Guitars
Guy Bourdin: Photos
Nancy Donald: Design
Irv Azoff: Action
Strings and Horns Arranged and Conducted by Michael Omartian
Horns: Chuck Findley, Steve Madaio, Ernie Watts, Fred Selden, Don Menza, David Duke, Dana Hughes and Barbara Korn
Recorded and Mixed at Hollywood Sound
Disc Mastering: Mike Reese
Concert Master: Sid Sharp
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