2018/06/05

Boogaloo Joe Jones / Right on Brother ('70)

A1Right onB1Someday We'll Be Together
A2Things Ain't What They Used To BeB2Brown Bag
A3Poppin'B3Let It Be Me
 ソウル・ジャズの世界ではたいへんによく知られた、しかし一般的な音楽ファンにはまるっきり無名のギタリストです。

 ジョー・ジョーンズという名義でもアルバムを出しています。同姓同名のドラマーと区別するため、名前にブーガルーをくっつけたのでしょうきっと。

 同じ業界に、姓も名も同じ人がいるとやりにくそうですからね。
『バットマン』に主演したアメリカの俳優マイケル・キートンは、本名がなんとマイケル・ダグラスなんだってさ。これじゃさすがに売り出せないってことで、マイケル・キートンを芸名にしたらしいです。

 数年前、久しぶりにマイケル・キートンを見かけました。銀幕で。
『ロボコップ』のリメイクです。しょーもない映画だったな。
 オリジナルの『ロボコップ』は、1987年の作品。モノクロやサイレント時代の古典ではありません。そもそもリメイクする必要なんてないわけです。それなのに、なにゆえ大金を投じて、しかも勝算がほとんどないにもかかわらずリメイクを敢行するのでしょうか。謎です。

 それはともかく本作、ドタバタと激しく全員野球するA3が聴きどころ。
 粘っこく、ネチっこいフレーズを執拗にくり出すブーガルー・ジョー・ジョーンズのギターに、やがて伴奏者たちがヒートしていきます。これぞソウル・ジャズの妙味です。
 オルガン奏者がいると、ベーシストがオミットされてしまうこと、ソウル・ジャズの世界ではありがちですよね。しかしA3は名ベーシスト、ジミー・ルイスがいたからこそ、この烈火のノリに到達できたのではないかなあ。縁の下からバンドを支え、そして、燃やしたのです。
★★★

Boogaloo Joe Jones: Guitar
Rusty Bryant: Tenor Sax & Alto Sax
Charlie Earland: Organ
Jimmy Lewis: Fender Bass
Bernard Purdie: Drums

Recording: Rudy Van Gelder
Supervision: Bob Porter

0 件のコメント: