Bill Withers / Watching You Watching Me ('85)

ビル・ウィザース / 愛の情景～ウォッチング・ユー、ウォッチング・ミー

A1	Oh Yeah! OH YEAH!	B1	We Could Be Sweet Lovers スイート・ラヴァー
A2	Sometimes That Turns You On ターンズ・ユー・オン	B2	You Just Can't Smile It Away 愛しき人よ
A3	Don't Make Me Wait ドント・メイク・ミー・ウェイト	B3	Steppin' Right Along ステッピン・ライト
A4	Heart in Your Life ハート・イン・ユア・ライフ	B4	Whatever Happens 織り成す願い
A5	Watching You Watching Me 愛の情景	B5	You Try to Find a Love 愛の光芒

　熱心なビル・ウィザースのファンでない私にとって、彼の業績と言えば旅客機のトイレを作ったこと以外、フュージョン・アルバムにゲスト参加したグローヴァー・ワシントン・Jr.の「クリスタルの恋人たち」とクルセイダーズの「ソウル・シャドウズ」の2曲。いずれも名唱です。
　これらを期待して手を伸ばしたのがこのアルバム。

　残念ながら期待通りとはいかなかった。その理由は、伴奏がしょぼいってことなんですよね。
　グローヴァー・ワシントン・Jr.のリズム・セクションやクルセイダーズと比べたら、それも仕方ないか。相手が悪いっつーか。
「クリスタルの恋人たち」「ソウル・シャドウズ」はインスト・フュージョン・アルバムに1曲だけヴォーカル・トラックがある、という「ありがたみ」がキモだったのかもしれません。
　優れたヴォーカリストだし、いい曲を作る人でもあるんだけど、このアルバムにはそういった「ありがたみ」はないのです。ま、リーダー作だから当たり前ですよね。

　さきに伴奏がしょぼいと述べましたが、シンプルを極めた伴奏（ほぼエレピのみ）のB2「愛しき人よ」やB4「織り成す願い」は円熟のヴォーカルが味わい深い。

★★★

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Produced by Larry Carlton and Bill Withers on A1
Produced by Bill Withers on A2, B1, B2 and B3
Produced by Don Freeman, Denny Diante and Bill Withers on A3
Produced by Bill Withers and Denny Diante on A4 and B4
Produced by Ralph MacDonald, Denny Diante and Bill Withers on A5
Produced by Denny Diante, Bill Withers and Michel Colombier on B5

Mixed by Mick Guzauski at the Complex and Conway Studios, Los Angeles, CA
Assisted by Sharon Rice, Rick Clifford and Richard McKearnan
Mastered at Bernie Grundman Mastering, Hollywood, CA

Art Direction: Lane/Donald
Photography: Todd Gray