2018/05/27

Al Haig Trio / Invitation ('74)

アル・ヘイグ / インヴィテーション
白人バップ・ピアノの名手アル・ヘイグ、10年余に及ぶ沈黙を破り、ロンドンで復活!
その間のたゆまぬ精進、情熱が随所にちりばめられた近年希に見る傑作アルバム!!
A1HolylandB1If You Could See Me Now
A2InvitationB2Sambalhasa
A3EnigmaB3Daydream
A4Sambo City BluesB4Linear Motion
 アル・ヘイグは50年代のバップやハード・バップで、印象的なプレイをしていたピアニストです。
 60年代以降は目立った活躍もなく、ほとんどレコーディングしていなかったようですが、70年代に突如復活しました。

 伝統的なバップ・ピアノは健在で、60年代に吹き荒れたモード・ジャズやフリー・ジャズの影響は全くありません。モードやフリーの連中とは交流がなかったのか、一種の鎖国状態だったのかもしれません。
 まるで50年代で氷結したまま歳月が流れ、70年代に解凍されたアイスマンです。でもそれがいいのです。

 精緻で端正で、気品に満ちたヘイグのピアノはブランクを感じさせないばかりか、雌伏の60年代を経て磨きがかかったかのよう。峻厳でさえあります。
 鼻クソほじったり、金玉かいたりしながら聴いていたら怒られそうな、とても厳しい雰囲気です。
 ダラッとしたり、リラックスしたいときには聴かない方がいいかも。
★★★★

Personnel
AI Haig Trio
AI Haig: Piano
Gilbert Bibi Rovere: Bass
Kenny Clark: Drums

Olympic Sound Studios, Barnes, England
Monday, January 7th, 1974

Notes: Michael James
Production: Tony Williams
Sleeve Design: Keith Grant
Cutting: Richard Langham
Mixing: Peter Mew

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