2018/05/27

Al Haig Jimmy Raney / Strings Attached ('75)

A1Dolphin DanceB1You Came to Me from Out of Nowhere
A2EnigmaB2Freedam Jazz Dance
A3InvitationB3'Round Midnight
 50年代にはごく少ない録音を残すのみであったアル・ヘイグも、70年代にはそこそこの数の作品をこなしています。
 といっても、70年代に狂い咲いたハンク・ジョーンズやトミー・フラナガンに比べれば、かなり大人しいものですけど。

 かつてスタン・ゲッツのグループで同じカマを掘ったギタリスト、ジミー・レイニーとの再会セッションがこのアルバム。かなり地味です。そして渋い。

インヴィテーション』ではテンスな雰囲気をまき散らしたヘイグも、このアルバムだとせんほど張りつめた感じがありません。

 おそらくジミー・レイニーのギターが、緩衝材のようになっています。そのままだとブラック・コーヒーのごときヘイグに、レイニーがちょうどスジャータのような役割を果たしたのかな、と。男のスジャータがドクドクと奔出してまろやかです。

 本作でとても残念なのは、音があまりよくないということ。ベースの音なんかちっとも聞こえません。
 しかしロウ・ファイな録音ゆえに、まろやかさが引き立った、とも言えます。そこまで計算してやったのかな。んなわけない。
★★★

Al Haig: Piano
Jimmy Raney: Guitar
Jamil Nasser: Bass
Frank Gant: Drums

Recorded at Macdonald Studio, March, 1975

Producer: Gerry Macdonald
Engineers: Gerry Macdonald / John Woram

Jacket Design: Paul Hardy / Hinrichs Design Assoc.
Cover Photo: Ramon Silva
Liner Photo: Ray Ross

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