2023/03/27

David Grisman / Dawg Jazz ('83)

A1Dawg JazzB114 Miles to Barstow
A2Steppin' With StephaneB2Swamp Dawg
A3FumblebeeB3Dawggy Mountain Breakdown
A4In a Sentimental MoodB4Wayfaring Stranger
B5Happy Birthday, Bill Monroe
B6Dawg Grass (Op. 12)
 タイトルにはたしかに、Jazzとあります。
 しかしジャズのアルバムです、と素直に言い切れない、微妙なジャンルの作品。
 A面を"Dawg Jazz"、B面を"Dawg Grass"と称している通り、ジャズとブルーグラスの中間地点といったところ。クロスオーヴァーしとるわけです。

 A1はゴージャスなビッグ・バンド・ジャズ。しかしビッグ・バンドはこの曲だけで、次のA2からオーラスまでは、ブルーグラスの編成になります。
 のっけでジャズ・ファンを釣っておいて、ブルーグラスの底なし沼に引き込もうという魂胆でしょうか。

 ダロール・アンガー、マイク・マーシャルなど、おなじみの面々に加え、ステファン・グラッペリやアール・スクラッグスのような大物も参加しています。
 ブルーグラスの人脈って、たとえ伝説の名プレイヤーだろうと気安く呼べそうな雰囲気ありますよね。みんな仲よさそうだし。

 自宅のしょぼいオーディオだと、まあ普通かな、といった程度の音質でした。
 ところがゴージャスで巨大なスピーカーをお持ちの御仁に本作を聴かせてもらったら、これがなかなかの高音質。楽器ひとつひとつの音がしっかり分離して、生々しく、クリアーにミックスされています。

 ブルーグラスって、マイク1本を前にみんなが「せーの」で録っているようなイメージがありました。なので本作の、解像度の高いハイファイ・サウンドにはちょっと驚いた次第。
 まあさすがにこの時代、「せーの」はないかあ。
★★★

Produced and Arranged by David Grisman

Production Assistance: Craig Miller

Recorded at 1750 Arch Studios, Berkeley, CA, by Bob Shumaker Except A1 Which Was Recorded at Oceanway Studios, Hollywood, CA, by John Haeny
Mixed at 1750 Arch Studios, Berkeley, CA, by Dawg
Mastered at Artisan Sound Recorders by Greg Fulginiti

Art Direction / Design: Christine Sauers
Front and Back Cover Photography: Robert Lakstigala
Dust Sleeve Photography: Dix Bruce, Jeff Katz, Robert Lakstigala, John Sievert, Dennis J. Williams and Irene Young

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