A1 | I Just Want to Be Your Everything | B1 | (Love Is) Thicker than Water |
A2 | Words and Music | B2 | Flowing Rivers |
A3 | Dance to the Light of the Morning | B3 | Come Home for the Winter |
A4 | Too Many Looks in Your Eyes | B4 | Let It Be Me |
A5 | Starlight | B5 | In the End |
アンディ・ギブのデビュー・アルバム。この当時、まだ10代の若者でした。
あどけない面差し。かすかに反抗的な目をしています。そして胸元からチラリとのぞくボーボーの胸毛。
大人でもない、子供でもないティーンエイジャー特有の、危なっかしい青臭さをフィルムに定着した、印象的なモノクロのジャケットです。ちなみに撮影したのは、けっこう有名な写真家さんらしいぜ。
ギブという姓が示す通り、アンディはビー・ジーズの末弟です。そこで赤べこの総帥、ロバート・スティグウッドがケツを持ちました。ただし兄貴たちが全面協力したわけではなく、A1とB1をバリーが手伝っただけ。残りのトラックは、兄弟のサポートなどなく、アンディがひとりでがんばりました。
で、結果はどうかというと、かなりハッキリ明暗が分かれます。
A1とB1が上出来。それ以外は凡庸。兄貴の助けがあるかないかで、残酷なまでに大きな差がついてしまいました。
でもまあ、しょっぱい出来のトラックにも、控えめな聴きどころがいくつかあります。A4からA5のぐったりした流れなんてなかなかいいじゃないの。
アルバム・タイトルになったB2、続くB3は、ギターがジャンカジャンカと鳴りっぱなしの、ストレート・アヘッドなカントリー・ロック。兄弟といっしょだと、こういうテイストの曲はやりにくかったのではないか。もしかしたら、アンディ本人はこの路線で行きたかったのではないか。
ビー・ジーズの末弟というポジションは、売り出すにはこれ以上ないくらいの好条件でしょう。
しかし血の絆は特権であると同時に、桎梏でもあったはず。アンディは本作の後、ビー・ジーズ・ファミリーの構成員として、ますます兄弟との強調関係を深めていくことになります。
それはすなわち、ギブ兄弟の一員に相応しい、世間から期待される音楽をやらざるを得ないことを意味します。要するにディスコです。
軽佻浮薄なディスコ・ミュージックが、はたしてアンディの本懐であったのか。今となっては、知る由もありません。兄弟の誰よりも先に、アンディは旅立ってしまいました。
あまり出来のよろしくないA2からA5、B2からB5の8曲、兄弟の助けもなく、また干渉もされなかったこの8曲にこそ、アンディの真の姿があるような気がするのです。
あどけない面差し。かすかに反抗的な目をしています。そして胸元からチラリとのぞくボーボーの胸毛。
大人でもない、子供でもないティーンエイジャー特有の、危なっかしい青臭さをフィルムに定着した、印象的なモノクロのジャケットです。ちなみに撮影したのは、けっこう有名な写真家さんらしいぜ。
ギブという姓が示す通り、アンディはビー・ジーズの末弟です。そこで赤べこの総帥、ロバート・スティグウッドがケツを持ちました。ただし兄貴たちが全面協力したわけではなく、A1とB1をバリーが手伝っただけ。残りのトラックは、兄弟のサポートなどなく、アンディがひとりでがんばりました。
で、結果はどうかというと、かなりハッキリ明暗が分かれます。
A1とB1が上出来。それ以外は凡庸。兄貴の助けがあるかないかで、残酷なまでに大きな差がついてしまいました。
でもまあ、しょっぱい出来のトラックにも、控えめな聴きどころがいくつかあります。A4からA5のぐったりした流れなんてなかなかいいじゃないの。
アルバム・タイトルになったB2、続くB3は、ギターがジャンカジャンカと鳴りっぱなしの、ストレート・アヘッドなカントリー・ロック。兄弟といっしょだと、こういうテイストの曲はやりにくかったのではないか。もしかしたら、アンディ本人はこの路線で行きたかったのではないか。
ビー・ジーズの末弟というポジションは、売り出すにはこれ以上ないくらいの好条件でしょう。
しかし血の絆は特権であると同時に、桎梏でもあったはず。アンディは本作の後、ビー・ジーズ・ファミリーの構成員として、ますます兄弟との強調関係を深めていくことになります。
それはすなわち、ギブ兄弟の一員に相応しい、世間から期待される音楽をやらざるを得ないことを意味します。要するにディスコです。
軽佻浮薄なディスコ・ミュージックが、はたしてアンディの本懐であったのか。今となっては、知る由もありません。兄弟の誰よりも先に、アンディは旅立ってしまいました。
あまり出来のよろしくないA2からA5、B2からB5の8曲、兄弟の助けもなく、また干渉もされなかったこの8曲にこそ、アンディの真の姿があるような気がするのです。
★★★ | 採点表を見る |
Vocals: Andy Gibb
Background Vocals
A1 & B1: Barry Gibb
All Other Selections: John Sambataro
Executive Producer: Barry Gibb
A1 & B1 Produced by Barry Gibb, Albhy Galuten & Kari Richardson
All Other Selections Produced by Albhy Galuten & Kari Richardson for Karlbhy Productions by Arrangement With the Robert Stigwood Organisation
Engineered by Kari Richardson
Assistant Engineer: Steve Gersky
Recorded at Criteria Studios, Miami
Mixed by Kari Richardson
Musicians
Drums: Ron "Tubby" Ziegler
Bass: Harold "Hog" Cowart
Guitar: Joey Murcia
Acoustic Guitar: George Terry
Steel Guitar: Don Buzzard
Percussion: Nelson (Flaco) Pedron
Piano: Paul Harris
Synthesizer: Albhy Galuten
Guitar: Tim Renwick
Electric Guitar: George Terry
Guitar: Joe Walsh
String Arrangements: Albhy Galuten
Conductor: Mike Lewis
Contractor: Bob Basso
Art Direction: Susan Herr
Design & Lettering: Tom Nikosey
Photography: Norman Seeff
Ocean Photo: Jon Kidder
Background Vocals
A1 & B1: Barry Gibb
All Other Selections: John Sambataro
Executive Producer: Barry Gibb
A1 & B1 Produced by Barry Gibb, Albhy Galuten & Kari Richardson
All Other Selections Produced by Albhy Galuten & Kari Richardson for Karlbhy Productions by Arrangement With the Robert Stigwood Organisation
Engineered by Kari Richardson
Assistant Engineer: Steve Gersky
Recorded at Criteria Studios, Miami
Mixed by Kari Richardson
Musicians
Drums: Ron "Tubby" Ziegler
Bass: Harold "Hog" Cowart
Guitar: Joey Murcia
Acoustic Guitar: George Terry
Steel Guitar: Don Buzzard
Percussion: Nelson (Flaco) Pedron
Piano: Paul Harris
Synthesizer: Albhy Galuten
Guitar: Tim Renwick
Electric Guitar: George Terry
Guitar: Joe Walsh
String Arrangements: Albhy Galuten
Conductor: Mike Lewis
Contractor: Bob Basso
Art Direction: Susan Herr
Design & Lettering: Tom Nikosey
Photography: Norman Seeff
Ocean Photo: Jon Kidder
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