A1 | Take It to the Limit | B1 | Who Wrote the Answers |
A2 | The Old Man | B2 | Reflections of Myself |
A3 | You Can Come Home to Me | B3 | Just like Everyone Else |
A4 | Between N.Y. and L.A. | B4 | Only for Tonight |
B5 | Between N.Y. and L.A. (Reprise) |
先日、『イノセントマン ビリー・ジョエル100時間インタヴューズ』という本を読みました。内容はタイトルそのまんま、ビリーの半生を本人のインタビューを中心に綴ったものです。ビリーとデクスター・ゴードンに、ほんのちょっとだけ接点があったり、デイヴ・ブルーベックと会った際、緊張のあまりしゃべれなくなってしまったりと面白エピソードいっぱいの、とても読み応えのある本です。
ビリーが長年にわたって悩み、苦しんだのはエリザベスとの関係、そして義弟フランク・ウェーバーによる乱脈きわまる経理です。絶頂期のビリーが稼ぎ出したアルバムやコンサートの莫大な売り上げを、せっせとちょろまかしていました。
今回紹介するフランク・ウェーバーは、もちろんビリー・ジョエルの義弟とは別人です。
しかし奇しくも本作、内容はピアノを弾きながら歌うビリー・ジョエルのスタイルにかなり似ています。遠慮なく言わせてもらうと、ビリー・ジョエルのぱちもんです。
寄せ集めたスタジオ・ミュージシャンたちではなく、いつもいっしょにライヴを演っているレギュラー・バンドの連中とレコーディングしていることからも、そこはかとなくビリー・ジョエルへの憧憬が感じられます。おまけに、レギュラー・バンドにサックス奏者が常駐しているあたりもビリーっぽい。
『ニューヨーク52番街』や『グラス・ハウス』などでビリーが打ち出した、タイトなバンド・サウンドを目指していたのは、本作を聴けば明らかです。
ゴージャスなホーン・セクションを従え、ブカブカドンドン盛り上がるA4がいちばんの聴きどころでしょう。なおホーン・セクションのメンバーには、本家ビリー・ジョエルと共演歴のある人もゾロゾロいたりします。ニューヨークって案外、広いようで狭いのかもしれませんね。
アルバム全体としては、いい曲もあり、しょっぱい曲もありでそこそこの出来といったところ。残念ながら本作、あまり売れなかったみたいです。しかしこのB級ビリー・ジョエルは、そんなことで落ち込んではいなかったんじゃないかって思うんだ。
フランク・ウェーバーはピアノの腕前を鍛え上げるべく、レニー・トリスターノに師事していました。つまりリー・コニッツやウォーン・マーシュと同門ということです。ひえーっ。
商業主義に背を向け、大衆に媚びない音楽を貫いた孤高の集団、トリスターノ派の端くれですよ。売れようが売れまいが知ったこっちゃない。むしろ売れなくて上等だコノヤロー、くらいの気持ちだったのではないかなあ。
ビリーが長年にわたって悩み、苦しんだのはエリザベスとの関係、そして義弟フランク・ウェーバーによる乱脈きわまる経理です。絶頂期のビリーが稼ぎ出したアルバムやコンサートの莫大な売り上げを、せっせとちょろまかしていました。
今回紹介するフランク・ウェーバーは、もちろんビリー・ジョエルの義弟とは別人です。
しかし奇しくも本作、内容はピアノを弾きながら歌うビリー・ジョエルのスタイルにかなり似ています。遠慮なく言わせてもらうと、ビリー・ジョエルのぱちもんです。
寄せ集めたスタジオ・ミュージシャンたちではなく、いつもいっしょにライヴを演っているレギュラー・バンドの連中とレコーディングしていることからも、そこはかとなくビリー・ジョエルへの憧憬が感じられます。おまけに、レギュラー・バンドにサックス奏者が常駐しているあたりもビリーっぽい。
『ニューヨーク52番街』や『グラス・ハウス』などでビリーが打ち出した、タイトなバンド・サウンドを目指していたのは、本作を聴けば明らかです。
ゴージャスなホーン・セクションを従え、ブカブカドンドン盛り上がるA4がいちばんの聴きどころでしょう。なおホーン・セクションのメンバーには、本家ビリー・ジョエルと共演歴のある人もゾロゾロいたりします。ニューヨークって案外、広いようで狭いのかもしれませんね。
アルバム全体としては、いい曲もあり、しょっぱい曲もありでそこそこの出来といったところ。残念ながら本作、あまり売れなかったみたいです。しかしこのB級ビリー・ジョエルは、そんなことで落ち込んではいなかったんじゃないかって思うんだ。
フランク・ウェーバーはピアノの腕前を鍛え上げるべく、レニー・トリスターノに師事していました。つまりリー・コニッツやウォーン・マーシュと同門ということです。ひえーっ。
商業主義に背を向け、大衆に媚びない音楽を貫いた孤高の集団、トリスターノ派の端くれですよ。売れようが売れまいが知ったこっちゃない。むしろ売れなくて上等だコノヤロー、くらいの気持ちだったのではないかなあ。
★★★ | 採点表を見る |
The Band
Frank Weber: Vocals, Piano & Fender Rhodes
Tim DeHuff: Electric Guitar
Ron Tierno: Drums
Harvey Auger: Bass
Armen Halburian: Percussion
Frank Elmo: Saxophone
Album Produced by Ed Newmark
Recorded & Mixed at Secret Sound Studios, N. Y. C.
Recording Engineer: Jack Malken
Remixing by Jack Malken and Michael Barry
Associate Recording Engineer: Darroll Gustamachio
Assistant Engineer: Ed Sullivan
Cover Photography: Nick Sangiamo
Art Director: J. J. Stelmach
Mastering Engineer: Jack Adelman, RCA, N. Y.
Music Clearance and Administration: Fran Schneider, Live Music Publishing Group
Production Assistant: Miki Newmark
Frank Weber: Vocals, Piano & Fender Rhodes
Tim DeHuff: Electric Guitar
Ron Tierno: Drums
Harvey Auger: Bass
Armen Halburian: Percussion
Frank Elmo: Saxophone
Album Produced by Ed Newmark
Recorded & Mixed at Secret Sound Studios, N. Y. C.
Recording Engineer: Jack Malken
Remixing by Jack Malken and Michael Barry
Associate Recording Engineer: Darroll Gustamachio
Assistant Engineer: Ed Sullivan
Cover Photography: Nick Sangiamo
Art Director: J. J. Stelmach
Mastering Engineer: Jack Adelman, RCA, N. Y.
Music Clearance and Administration: Fran Schneider, Live Music Publishing Group
Production Assistant: Miki Newmark
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