2019/07/24

Diana Ross / Baby It's Me ('77)

A1Gettin' Ready for LoveB1Top of the World
A2You Got ItB2All Night Lover
A3Baby It's MeB3Confide in Me
A4Too Shy to SayB4The Same Love That Made Me Laugh
A5Your Love Is so Good for MeB5Come in from the Rain
 ダイアナ・ロスの自伝を読んでも、本作についての記述はいっさいありません。
 そもそもあの自伝、時間が進んだり戻ったりしてわかりにくい上、スピリチュアルな妄言がエンエンと続いたりして、私がいちばん知りたかった「モータウン全盛期の内幕」についてはほとんど触れられていないんですよね。なお、ベリー・ゴーディの公私にわたる支配についてはきっちりみっちり言及しています。

 あえて記さなかったのか、それとも忘れてしまっていたのか、いずれにせよダイアナ本人にとっての本作はその程度のもんでしょう。ファンからも盲点になっているようで、あまり話題にならない不憫なアルバムです。

 もしかしたら本作を熱心に支持するのは、ダイアナのファンとは異なる層かもしれません。リチャード・ペリーがプロデュースし、大半の曲はTOTOの面々が伴奏をしています。
 モータウン本流のプロダクションとはひと味違う、アダルト・コンテンポラリー路線です。そういうサウンドにそそられる人なら、気に入っていただけるかもしれません。

 B1の曲名を見て、カーペンターズのアレを期待した人。残念でした。アレではないんだ。トム・スノウの書き下ろしです。もちろん私は、アレかと思って本作を購入しちゃったわけですが。

 私が好きなのはB2。シンプルな伴奏で、ダイアナのヴォーカルが引き立っています。本作では、いちばんモータウンっぽい作風じゃないの。

 B4は河合奈保子の「ジェラス・トレイン」だよなあ。流石です筒美先生。
★★★

Produced by Richard Perry

Recording & Remix Engineer: Howard Steele

Second Engineer: Helen Silvani
Additional Engineering: Tom Knox and Mike Stavrous

Recorded and Remixed at Studio 55, Los Angeles
Mastering: Allen Zentz
Production Co-Ordinator: Robin Rinehart

Art Direction & Design: David Larkham
Photography: Skrebneski
Tinting: Larry Dupont

Strings on A4 and B5 Recorded at Air Studios, London, England

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