2019/05/31

Tornader / Hit It Again ('77)

A1Back up (Hit It Again)B1If It's Good Lovin'
A2Ev-rybody Does ItB2Soon Come Again
A3Start the Whole Thing Going AgainB3Knowing That We're Made for Each Other
A4Reggae Rock & RollB4Does Anybody Really Wanna Do the Thing
B5Floating
 本作には、マーク・イーガンというベース奏者が参加しています。
 マイアミ大学で同窓だったパット・メセニーのレギュラー・バンドに加入し、やがて世界巡業の旅に出ることになる直前の1977年、ニューヨークでスタジオ・ワークの日々を過ごしていた頃でしょうか。A2、B1、B3以外の曲でベースを弾いています。しかしパット・メセニー・グループにおける特徴的なベース・プレイは、ここでは聴けません。パットと組んで才能が開花したのかもしれませんね。パット咲いた。

 トルネーダーは、ヴォーカルのラリー・アレキサンダーとギターのサンディ・トレノ、それと寄せ集めミュージシャンからなるバンドです。じつにかっちょええグループ名です。

 ラリー・アレキサンダーは、どうやらモンティ・アレキサンダーの弟らしいんだな。ホンマかいな。疑わしいのでとりあえずモンティ・アレキサンダーの公式サイトhttps://www.montyalexander.com/に行って調べてみました。
 モンティの生い立ちから年代ごとの活動まで、かなり丁寧に記載している親切この上ないサイトです。ところがミュージシャンでもある実弟ラリーについての言及はまったくありません。
 兄弟説はガセネタなんじゃないの…と訝りつつサイトをよく見ると、ありました。ミュージシャン仲間とモンティが撮った写真に、ラリーも写っていたのです。やっぱり兄弟だったんだ。詳しくはサイトをご覧下さい。

 勢いだけでアルバム1枚作っちゃった、みたいな感じの本作。聴いている間は楽しいのに、聴き終わった後には何も残りません。この呆気ないサッパリ感はなかなかイケます。
 本作のような、ノリノリで一丁上がりな作品は忘却されやすいのでしょう。人々の記憶から消え、いまだCD化されていません。
 トルネーダーがグループ活動を継続していたら、あるいは、もうちょっと洗練された聴きごたえのある2枚目を発表していたら、今日の評価は違っていたかもしれませんね。
★★★

Rhythm Section
Stephen Ferrone: Drums
Whitey Glan: Drums
Cedrick Wright: Drums
Mark Egan: Bass
Frank Gravis: Bass
Sandy Torano: Guitars
Jack Waldman: Keyboards
Doug Riley: Keyboards
Brian Leonard: Percussion
Dick Smith: Percussion
Earle Wong: Steel Drums
Johnny Winter: Slide Guitar
Joe Beck: Acoustic Guitar

Horn Section
Randy Brecker: Trumpet
Guido Basso: Trumpet
Michael Brecker: Tenor Sax
Moe Koffman: Alto Sax, Flute, Piccolo
Keith Jollimore: Baritone Sax
Rob McConnell: Trombone
Bob Livingston: Bass Trombone
Eugene Amaro: Flute, Clarinet
Nicholas Kilburn: Bassoon
Melvin Berman: Oboe

All Vocals: Larry Alexander and Sandy Torano
Horn & String Arrangements: Doug Riley
Additional Horn Arrangements: Sandy Torano, Larry Alexander, Robert Watson, Jr.
String Contractor: Adele Armin

Produced by Jack Richardson for Nimbus 9
Recorded at Soundstage, Toronto, Canada
Recording Engineer: Fred Torchio
Recording Technician: Jim Frank
Disc Mastering Engineer: Cub Richardson, JAMF, Toronto

Photography: Mark Diamond
Album Design: Basil Pao, AGI
Lettering: Gerard Huerta

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