2019/03/02

Carly Simon / Torch ('81)

A1Blue of BlueB1Hurt
A2I'll Be AroundB2From the Heart
A3I Got It Bad and That Ain't GoodB3Spring Is Here
A4I Get along Without You Very WellB4Pretty Strange
A5Body and SoulB5What Shall We Do with the Child
B6Not a Day Goes By
 このジャケット・デザインは強烈ですな。
 背景真っ黒、谷間むき出しおばはんのアヘ顔に、まるでホラー映画みたいなフォントのタイトル。
 大して豊乳でもないカーリーさんでも、これだけ深い谷間を作れてしまうのか。恐ろしきかな錬金術。

 さて、教師をしている友人から聞いた話によると、生徒の保護者(お母さん)が、やたらと谷間を強調した格好で面談に来ることが間々あるのだとか。ママだけに。

 それって、お前を誘惑しているんだよ、やっちゃえよ、女に恥をかかせるなよ…と私はさんざん友人を諭したのですけど、
「今の時代、教師がそれをやったら全てを失うんだよ」と言って寂しそうに笑うのでした。

 このジャケット、よく見るとカーリーさんの右に男性がいるんですよね。
 忍者ブームの影響なのかどうなのか、黒装束の後姿をあえて黒潰れに埋没させ、意図的に透明化しています。去ろうとする男性に、カーリーさんが谷間むき出しですがりついている図。なるほどホラーです。

 男性を透明化したのは、このジャケットに込められた想いが、世の男性全員に向けられているから。
「男性諸君、女に恥をかかせるなよ」そゆこと。
 だからみなさん、谷間アピールする女の覚悟を、受け入れてやってくれ。たとい不本意でも。

 ポップス歌手がジャズっぽく歌ってみました、というわりとありがちな企画です。出来は中の上ってとこ。

 歌モノの間奏に最適な管楽器は、トランペットでもオーボエでもフルートでもチューバでもなく、やっぱりサキソホーンなんだな。本作を聴くとそれがわかる。
 A1のサンボーンなんて、主役のカーリーさんより目立っちゃってるじゃん。主役を上回る泣きの表現力に圧倒されます。
★★★

Produced and Arranged by Mike Mainieri

Recorded and Mixed by Scott Litt at Power Station, NY
Second Engineer: Gary Rindfuss
Mastered by Bob Ludwig, Masterdisc
Production Coordination: Christine Martin
Photography: Lynn Goldsmith Inc.
Album Design and Art Direction: Bill Gerber
Art Direction: Simon Levy
Management: Arlyne Rothberg

0 件のコメント: