2019/01/19

Luis "Perico" Ortiz / Sabroso! ('82)

A1Tin MarinB1Caminos
A2Donde yo NaciB2Bohemio
A3Mas AmorB3Mensajero de la Salsa
A4La Bolita
「いっしょに日本に帰ろう!」と叫びたくなるくらい、色鮮やかなオウムを肩にのっけています。
 ミドルネームのpericoとはオウム(またはインコ)の意味らしい。

 80年代に突入し、サルサがより洗練の度合を増していた頃の作品。70年代とやっとることはあんまり変わらんように聴こえますけど、明らかに違うのはその音質。
 じつにクリアな音質です。リズムを几帳面に刻むピアノ。土台を支えるベース。そしてパーカッションの豊かな打撃音。

 70年代サルサには、ワイルドな録音のアルバムも少なくありません。そういうのがアタリマエだと思っていた私の耳には、本作のサウンドは目が覚めるような、驚きの解像度です。

 この人らしい、凝った編曲のトラックがいくつかあるものの、やはり聴きどころはノリ一丁の王道サルサでしょう。

 私のお気に入りは最高速のA4。
 3分40秒くらいで「チョーダイ、パンティチョーダイ、チョーダイ、パンティチョーダイ、チョーダイ…」となぜか怪しい日本語が流れるや、ここから複数のヴォーカルが入り乱れる怒涛の狂騒になだれ込みます。どさくさに紛れて「マ〇コ」とか吠えてるやついるぞ。4:15よく聴いてね。そして終盤間際にベースが突如発狂。
 スタジオの熱気を、優秀な録音が余すところなくとらえています。
★★★

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