2019/01/11

Gilberto y Bobby ('76)

A1Lo Que Ansio YoB1Fui Mas Leal
A2Fue de lo Mas SencilloB2Por Ce Los de Mi Amigo
A3Asi Era Mi PadreB3Los Amantes
A4Lo Que Me Quedo de TiB4Glorinha
A5Salud CarinoB5Tu Diario
 サルソウルといえばフィリー・ソウルの進化形、などとついつい思いがち。それはそれで間違ってはいないものの、本来サルソウルのサルは、サルサのサルなんだ、という定義を再認識させてくれるのが本作。

 もともとA面とB面は別々の作品だったようです。どちらも76年に制作され、インディ系レーベルから発売されたらしい。それを80年になってサルソウル・レコーズが1枚にまとめ、リイシューしたっぽい。
 サクラ・クーピーペンシルで描いたかのような、まるでやる気を感じさせないジャケットはリイシュー時のもの。描かれた握手は2つの別作品を強引にくっつけたぞ、というイメージなのでしょうか。虹はサルソウルのシンボルね。

 A面をヒルベルト、B面をボビーが歌います。なのでこういうタイトル。
 ロマンティックで気品あふれるヒルベルト。庶民的で親しみを感じさせるボビー。持ち味はそれぞれですけど、内容はともに鷹揚なサルサです。
 2作品を寄せ集めた割に作風がほとんど同じなのは、同時期に同じプロデューサー(ジョー・ケイン)が手がけているから。同じ生産体制下で、歌い手だけが入れ替わったようなもんです。

 ゆったりしたムードをぶち壊しそうに迫ってくるB5のリズム・ギターが、けっこう腰に来ます。
★★★

All Selections Composed by Bobby Capo
Except A4 and A5 Composed by Mytra Silva

Executive Producer: Joe Cayre
Recorded at Condor Studios, N. Y. C.
Engineer: Sandy (Sina) Messina
Mastered by Domenick Romeo at Frankford/Wayne Labs N. Y. C.
Cover Illustration: Al Rivera
Art Design: John Dentato

Special Invited Guests
Tito Puente: Percussion
Charlie Palmieri: Keyboards
Chocolate: Trumpet
Andy Gonzalez: Bass
Johnny Rodriguez: Conga
Vinnie Bell: Guitar
The New York Strings

Produced by Joe Cain

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