2018/07/19

Tom Snow / Hungry Nights ('82)

トム・スノウ / ハングリー・ナイツ
電話をするには近すぎる
ノックをするにも勇気が要る
もう何本めのタバコだろうか
今夜も眠れぬ夜になりそうだ
全アメリカン・ポップス・ファンの期待を浴びトム・スノウ遂に登場!!
喜び上手、悲しみ上手のあなた、シャンペンとハンカチーフの御用意を。
彼はまさしくミスター・アメリカン・ナイーブなのですから。
A1Hungry Nightsn
ハングリー・ナイツ
B1Soon
スーン
A2Straight for the Heart
ストレイト・フォー・ザ・ハート
B2Don't Call It Love
ドント・コール・イット・ラブ
A3Love Hangs by a Thread
愛はひとすじの糸に似て
B3I Almost Let You Go
ふりむけば愛
A4Our Song
アワ・ソング・ワンスモア
B4I Think I Know Too Much
アイ・ノウ・トゥー・マッチ
A5Somewhere down the Road
きっと、どこかで
B5Time of Our Lives
タイム・オブ・アワ・ライブズ
 フランキー・ブルー、ラリー・リー、ポール・デイヴィス、ロビー・デューク、そしてこのトム・スノウ。
 並んだこれらの名前を見て、アッと思った人、なかなかやるのおぬし。

 これらの人々に共通しているのは、本国では顔の写真がアルバム・ジャケットになっていたのに、日本盤は別の絵や写真に差し替えられてしまった、 つまり顔を出すことが許されなかったということ。

 早い話が顔出しNGってやつね。ここで肝心なのは、本人がダメを出したのではなく、日本国内でのディストリビューションを担当する人が「この顔じゃ日本で売れそうにない!」と危惧し、おそらく本人の意向を確認することなく、勝手にジャケを変更してしまった、ということなのです。

 レコードというパッケージ・メディアは、決して音楽だけで成り立っているわけではありません。ジャケット・デザインなども含む総合芸術です。

 だから勝手にジャケットを変更していいはずがない。しかも「お前の顔じゃダメだ」と言ってるようなものですからね。どんだけ僭越なんだよ。

 さて、アダルトビデオをよくごらんになる人なら、「キモメン」ものをご存知でしょう。見るからにキモいおっさんが、可憐なAV女優を恣にするアレですな。
 非業にもジャケ写を差し替えられてしまった上記の人々の中には、たしかに「キモメン」的な容姿の方もいます。ロビー・デュークなんかキモ男優として即戦力になること間違いなし。

 その一方で、なぜジャケ写を変更したのか理解に苦しむものもあります。本作がそうですね。
 オリジナル・ジャケットのトム・スノウは、パナマ帽をかぶった、精悍であか抜けた中年です。ちっともキモくない。興味のある方は画像検索してみて下さい。
★★★

Produced by Dean Parks for Like a Movie, Inc.

Keyboards: Tom Snow
Guitars: Dean Parks
Background Vocals: Richard Page, Tom Kelly, Carol Carmichael Parks, T. S.
Drums Recorded by Jerry Smith Except A3 & A4
Recorded by Dean Parks
Strings Recorded at Evergreen Studio by Lee Herschberg
All Other Recording at L. A. M.
Mixed by David J. Holman

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