2018/07/17

Violin Summit ('66)

ヴァイオリン・サミット
ジャズの歴史にヴァイオリンが果たしてきた本質的役割を問う好企画!
―それぞれの時代を担った四人の名手が一堂に会した―
A1Summit Soul
サミット・ソウル
B1It Doesn't Mean a Thing
スイングがなければ意味がない
A2Pentup House
ペンタップ・ハウス
B2Pennies from Heaven
黄金の雨
A3Timme's Blues
ティミーズ・ブルース
B3Only Time Will Tell
オンリー・タイム・ウィル・テル
B4Hot Toddy
ホット・トゥデイ
 ヴァイオリンはジャズのスイングに好適な楽器だと思います。しかし現実には、トランペットやサキソホーン奏者に比べ、ジャズに特化したヴァイオリニストはきわめて少ない。
 ジャズ・トランペッターの名前を挙げてみろ、と命ぜられれば20人だろうと30人だろうとスラスラ言える私でも、ジャズ・ヴァイオリニストは全く思い浮かびません。せいぜいグラッペリとスタッフ・スミスぐらいが関の山。

 本作はタイトル通り、世界的な大物ヴァイオリニストをかき集めたサミット・セッションの実況録音。

 華麗なソロの応酬で聴衆を魅了する4人のヴァイオリニスト、誰がどの部分を弾いているかなんて、聴いていてもサッパリわかりません。まあそういうものです。細かいことは気にせず、ヴァイオリンのスインギーで美しい音色を堪能しましょう。

 ロリンズ作の有名なA2は、キビキビとスピーディかつメリハリのある演奏をしています。ほんのりと優雅な気品を感じさせるのがこの楽器らしい。

 スタンダード・ナンバーのB2は、ジャズメンをその気にさせる名曲。もちろんグラッペリもノリノリです。
★★★

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