2018/07/17

Stuff / Live in New York ('80)

スタッフ / イン・ニューヨーク
スタッフ誕生地であるライヴ・ハウス“ミケールズ”から、灼熱のライヴ登場!!
スタッフ・ファンが求めていた燃焼は、ミューヨークで燃え続けていた!
A1Sometimes Bubba Gets Down
ブラザーがのった時
B1Love the Stuff / Ain't No Mountain High Enough
ラヴ・ザ・スタッフ / エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ
A2You Make It Easy
ユー・メイク・イット・イージー
B2Duck Soup
ダック・スープ
A3You're a Great Girl
ユー・アー・ア・グレイト・ガール
B3The Real McCoy
リアル・マッコイ(ヴァン・マッコイに捧ぐ)
A4Shuffle
シャッフル
 スタッフがホームグラウンドにしていたお店「ミケールズ」で収録されたライヴ・アルバム。盛り上がっているところでフェイドして終わっちまう曲が多いように感じます。全7曲中、フェイドで終わるのが5曲もあるのです。大雑把な編集だなあ。

 B1「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」はダイアナ・ロスが歌って有名なあの曲、のはず。しかしスタッフの演奏はほとんど原形をとどめていません。
 ふたりのドラマーが叩き出すリズムに乗って、リチャード・ティーがベロンベロンにピアノを弾いています。とにかく能弁なピアノで、なかなかの聴きどころ。

 最後の曲B3「リアル・マッコイ」は、この収録の少し前に急逝したヴァン・マッコイに捧げられています。

 ちなみにヴァン・マッコイ、ポピュラー音楽はホンの腰掛け程度にしか考えていなかったらしい。
 本懐は、クラシック音楽に専念したかったようです。腰掛けのつもりなのに人気が出てしまい、ポピュラー系の仕事に(文字通り)忙殺されてしまいました。
 もっと長生きしていたら、念願のクラシックで大活躍していたかもしれないし、あるいは鳴かず飛ばずだったかもしれません。

 歴史にイフはなく、そして間違いないのは、彼がポピュラー音楽でも一生懸命よい仕事をしたということ。
 今でもときどき、彼の名は音楽ファンの間で話題に上り、そしてドリカムにパクられたりするのでありました。

 これは、不本意な仕事をして日々を生きる私たちへの教訓。
 本当にやりたいことが別にあるからといって、目の前にある仕事を手抜きしてはいけない、ということです。人生の終了は何の前ぶれもなく、いきなりやって来るかもしれませんからね。
★★★

Gordon Edwards: Bass
Cornell Dupree: Guitar
Steve Gadd: Drums
Eric Gale: Guitar
Chris Parker: Drums
Richard Tee: Keyboards

Produced by Gordon Edwards
Executive Producer: Frank Yandolino
Just Sunshine Inc. / Goryan Productions Inc.
Arranged by Stuff

Recorded Live at Mikells, New York City by The Record Plant Mobile Unit
Engineered by Dave Hewitt
Assistant Engineers: Phil Gitomer, Kooster McAllister, David Brown
Mixed by Elliot Scheiner at The Hit Factory
Assistant Engineer: Chris Tergesen
Remixed at A&R Recording Studios, New York City
Assistant Remix Engineer: Larry Franke
Mastered by Bobby Hata at Warner Bros. Recording Studios, North Hollywood
Direction / Management: Frank Yandolino

Art Direction / Design: Tim Ritchie
Cover Photo: Ed Simpson
Liner Photos: Chris Callis

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